もともとは、ヤマハのNS-B330というブックシェルフ型スピーカーを使っていました。
中~高音域に強く、キラキラと輝くような高音に包まれるような感覚の名機で大変気に入っていたんですが、いかんせんPCデスクに置くにはブックシェルフ型はでかすぎる!(まあそんな事は最初からわかっていたことですけど…)
あと、そろそろ別のスピーカーの音でも楽しんでみたくなったということもあり、コスパ最強と名高いCreativeからリリースされたPebble Novaを購入することにしました。
私自身、Creativeのスピーカーははじめてで、前のヤマハが良すぎただけに正直、「イマイチだったらすぐ戻そう」程度に思っていたんですが、結論から言うとこれが大正解!
詳細は本編で語らせていただくとして、見た目にも超クールなCreative Pebble Novaを、実際の画像つきでレビュー!
スペック
メーカー | Creative |
---|---|
スピーカー構成 | 左右セパレート型 ステレオスピーカー |
外形寸法 | 約W149.2 x H153 x D150.8 mm(各サテライトスピーカー本体) |
重量 | 約1.89kg(左右サテライトスピーカー/約1.8mスピーカーケーブル含む) |
スピーカー出力 | 50W $RMS/ピーク出力100W |
ドライバー | 3インチドライバー/1インチツイーター/パッシブラジエーター |
周波数特性 | 55Hz~20kHz |
接続モード | USBオーディオ/Bluetooth/AUX |
入出力端子 | USBオーディオ(USB-C) AUX入力(ステレオ3.5mmジャック) 3.5mm ヘッドホン出力/ヘッドセット入出力 3.5mm マイク入力 USB電源入力(USB-C PD) |
Bluetooth | Bluetooth5.3(プロファイルA2DP/コーデックSBC) |
電源 | 65W USB PD電源アダプター |
コントローラー/インジケーター類 | LEDインジケーター 電源ボタン ボリューム調節ボタン マルチファンクションボタン(ソース切り替え/Bluetoothペリング) RGBライティングボタン |

現時点ではAmazonのみ取り扱いがないようでした


パッケージと同梱物
そんなわけで、こちらが我が家に届いたばかりのパッケージ画像。
従来のCreativeスピーカーと比べると大きめの製品ということで箱も大きめだけど、すでにこの時点でデザインがかっこよくてテンション上がりますな。
持った感じずっしりと思いですけど、この重さの半分以上はスチール製のスピーカースタンドのもの。


フタを開けると、最上部に説明書が乗っかっていました。 日本語の解説ページは2,3ページと申し訳程度ですが、まあスピーカーなんでそこまで困ることはないかな。


中蓋を取り外すと、ぶ厚めの不織布で各個丁寧にくるまれたスピーカー。 PC用スピーカーとしてはそれなりのお値段がするハイエンドモデルなだけに、これは嬉しい配慮。


スピーカーを取り出すと、下に付属品類が入った小箱が入っていました。 そしていまや海外製品でも、指を引っ掛けて取り出しやすいような配慮がされているもんなんすな。
こういうのって日本特有のものだと思っていたけど、時代は流れております。


こちらが付属品一覧。
一番特徴的なのは、画像中下にある65W出力のPD対応の電源アダプターでしょう! 最大出力はなんと100Wにまで対応しています。
アナログ接続のための 3.5mm AUX ケーブルのほかに、USB-C to C ケーブルが2本付属しているのは、電源用とUSBオーディオ用です。
一番下にあるネジ類は、スピーカースタンドの土台とスタンドの棒をネジ止めするようのやつ。 ちなみにこのネジ、グラつかないようにあえてそうしているのか、ネジ止めするときはけっこう堅めで力が入り、最初は「ネジ間違ってるのかな?」と思うほどでした。


外観
そしてこちらがスピーカー本体。 Creativeの特徴である球形スピーカーは、新星の輝きをイメージしたコズミックデザイン。
どうです? これまでのCreativeスピーカーと比べてもめちゃくちゃカッコイイと思いませんか!?
Pebble Novaを購入した動機の半分以上は、このデザインに惹かれたからといっても過言ではありません。


45度傾いたスピーカーに、3インチのウーファードライバーと、1インチのツイーターが配置されています。
この同軸レイアウトによりスペースが節約され、小型化と球形デザインを維持することを可能としているというわけですな。
これまでのCreative製スピーカーと違い、前面のグリル部分もかなり凝ったデザインになっていて、軽く10分は眺めていられる造形美です。




ドライバーが45度上向きになっているのは、横から見てみるとわかりやすいですね。
PCデスク上に設置したことを想定して、リスナーへサウンドがダイレクトに伝わる設計になっているとのこと。


天面にあたる部分には、5つのボタン類。
右から電源、ボリューム調節、ソース切り替え、RGBライティング切り替えボタンとなっており、操作はタッチパネル式。
電源ボタンは、電源を入れる際は普通のタップ、電源を切る際は長めのタップという操作方法になっています。
USB、AUX、Bluetoothと切り替えると、電源ボタン横にあるインジケーターが各ソースに対応した色に光るのでわかりやすい。 黄色はアクティブスタンバイ状態です。


背面側には、筐体に対してかなり大型のパッシブラジエーターがついていることで、低音が強調される。
ラジエーター周りがメタリックになっているのも、何気にスタイリッシュでテンションが上がるポイント。


背面下部の端子についても、チェックしておきましょう。
左のスピーカーには、右スピーカーと接続用のUSB-C端子のみ。 特殊な形状の切っ掛けが設置されていることで、誤って接続されないようになっています。


右のスピーカーには、PDアダプターから電源を取ってくるためのUSB-C、USB-Cオーディオ、アナログ入力用のステレオ3.5mm AUXジャックが配置されています。
一番右のケーブルは左スピーカーと接続する用のUSB-Cです。(太い)


底面には、本体のデザインにあわせた円形のRGBライティング。 安心してください!もちろん技適マークもついてますよ!
ちなみにRGBライティングは輝度を最大にしてもかなりおとなしめの光り方。 目に刺さらなくて嬉しいんですが、人によってはもっとビカビカに光らせたいと感じちゃうかも。


スタンドの高さは2段階
前述の通り、パッケージ総重量の半分以上を占める金属製の土台は、ずっしり頑丈でスピーカーのベースとしてはまさに最適な設計。
こちらも金属製のロッド型アタッチメントがついてきますが、ご覧のように土台に直接スピーカーを接続して使うこともできます。


とはいえ、ほとんどの場合でこっちの形式で使わそうな気はしますし、私自身もロッドを装着した状態で使用しています。 見た目的にもこっちのほうがコズミックデザインが活きているようでカッコイイしね。
高さが出ていますが、前述の通りしっかりネジ止めがされているのでグラつきもなく安定感は抜群です。


音質・パフォーマンス
上で示した通り、Pebble Nova の直径は約15cm程度。 身近なもので言ったらスーパーに売ってある一番小さめのメロンくらいのサイズ感です。
思ったよりも大きいと感じたかもしれませんが、スピーカーとしては比較的小さなサイズ感なので「音の迫力にかけるのでは?」なんて思ったかもしれません。 しかし、PCと接続してみてびっくり。Pebble Novaはそれを感じさせないほどの迫力あるサウンドを鳴らしてくれます。


低音域に定評のある本機ですが、注目したいのは中音域の鳴り方。
細部までこだわり抜かれた設計は、そこら辺のスピーカーではなかなか聴こえない細かい音楽のディティールが見事に再現されていて、音楽鑑賞時だけでなく、動画や映画を見た際のセリフなどもはっきりと聴こえやすくなっています。
もちろん、大型のパッシブラジエーターによる低音域も本機の大きな魅力となっていて、このサイズのスピーカーに対しての低音の響き方に不満を感じることはまずないでしょう。
とくに映画を見ているときは迫力が感じられる反面、少し響きすぎてしまう場合があるので、そのときはCreativeアプリのイコライザーで調整してやらないと、マンション住まいだと隣近所の迷惑になってしまいかねません。


一方で残念に感じたのは、高音が控えめに調整されていたこと。
ツイーターが独立して存在していることでキラキラと輝くような高音を期待していたのですが、実際のところはやや丸くておとなしめな鳴り方。
ただし、Creativeアプリのイコライザーである程度カバーすることは可能です。 でもあまり高音を上げすぎると中音や低音と高音が分離し少し乱雑な聴こえ方になってしまうイメージでした。


さらにCreativeアプリには、「Acoustic Engine」という機能も搭載されており、各種パラメーターをいじっていくことで、PCから直接USB接続した場合でも好みの音に近づけることができます。
あまり数値を上げすぎると、どうしても作られた音という感じになってしまうので、そこは好みのわかれるところでしょう。


USB接続でもPC用スピーカーとしては十分に満足のいく音を鳴らしてくれるPebble Novaですが、もとから使っていたDAC内蔵のアンプ「 DENON PMA-900HNE 」を通して接続してやると、化けましたね。


そのまんまだとやはり低音が弱めに感じるのですが、アンプ側でTREBLEを上げてやることでツイーターが本来の仕事をし始めます。
低音、中音域との分離感もなくなり、広がる音に包みこまれるような感覚が味わえるようになります。
また、以前使っていたスピーカーと比べて離れた位置まで音が届いていたのも印象的でした。 同じくらいの音量で鳴っているはずなのに、Pebble Novaのほうがなぜか遠くまで聴こえる。
これが最大100W出力のPD電源の恩恵なのかどうかはわかりませんが、PCデスク用だけでなく、一般的な部屋用のスピーカーとしても問題なく使えるレベル。 あなたが相当なオーディオマニアでない限りは。
左右のスピーカーを入れ替え可能
あと、よそではあまりフィーチャーされていないことなんですけど、個人的に嬉しかったのが左右のスピーカーを入れ替え可能だということ。
デフォルトでは右スピーカーに端子類がかたまって設置されているのですが、Creativeアプリを利用することで左右のスピーカーを入れ替えられます。
環境的に左のスピーカーから電源などを取りたかったので、この機能があったおかげでめちゃくちゃ助かりました。


さいごに
Creative の最高級スピーカー「Pebble Nova」のレビューでした。
冒頭でお伝えした通り、なんならお試し程度くらいの軽い気持ちでの購入だったんですが、もといたヤマハ製を差し置いて見事メインスピーカーとしての座を獲得!
充実した中低音域に対して、高音域の丸さという弱点がありましたが、Creativeアプリもしくは、DACアンプなどで克服可能。
一般的なブックシェルフ型と比べると省スペースだし、見た目にもかっこよく、なにより聴いていて楽しい音を提供してくれる素晴らしいスピーカーだと思います。
最高級スピーカーということでお値段もそれなりにしますが、総合的に見て「余裕でお値段以上!」という判断です。 これは完全に買ってよかった! Creativeすげえぜ。


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