Androidスマホやタブレットを、Windows PCの外付けテンキーやタッチパッドとして使えるアプリがあると聞いて。
実際には、「テンキー」「タッチパッド」「カーソルキー周辺」の3種類の機能が使えるんです。
これってちょっと左手デバイス的な要素もありますよね?
ガジェット好きの私は気になりさっそく使ってみたので、Rickey10(リッキーテン)の機能や使用感について解説していこうと思います。
事前情報として、このアプリはスマホとPCをBluetoothで接続するので、そもそもBluetoothが搭載されていないデスクトップPCなどをお使いの場合は、別途Bluetoothアダプターなどが必要となるのでご注意ください。
あと、PCと接続する初期設定にもちょっとクセがあったので、その辺もあわせて解説しておこうと思います。(一度接続してしまえば、その後はアプリを開くだけで即座につながるようになります)
Rickey10の初期設定方法
1.Rickey10アプリをスマホにインストール
Rickey10は、記事執筆時点ではAndroidのみに対応した有料アプリ(300円)です。
まずは、Google Playでアプリをインストールしましょう。
おっと、アプリを開くのはまだ早い。
以下の手順に従って、先にPC側の準備も済ませておきましょう。
2.通信ソフト「Rickey Tray」をPCにインストール
Rickey10とPCを接続するには、「Rickey Tray」という通信ソフトをPCにインストールする必要があります。
以下の公式サイトのリンクからダウンロードしましょう。

インストーラー( .exeファイル)がダウンロードされたら、これをダブルクリックしてインストールを進めていきましょう。

インストール先を指定するセットアップ画面。とくにこだわりがなければ、そのまま「次へ」をクリックしましょう。

追加タスクの選択。
この手のアプリでは上記2つの項目は不要なので、「スタートアップに登録」のみにチェックを付けた状態で「次へ」を選択しました。(実際はあなたのお好みで決めてね)

以下の画面が表示されたら「インストール」をクリック。

以下の画面が表示されたらインストールは完了です。「完了」ボタンをクリックしてウィンドウを閉じましょう。

3.Rickey Trayの設定
続いて上でインストールしたRickey Trayの設定を行います。
タスクトレイにアイコンが表示されていると思うので、これを右クリックしましょう。

メニューが表示されるので、「ポート設定」を選択。

すると2つのウィンドウが立ち上がります。
この内のBluetooth設定ウィンドウから、「COMポート」タブを選択して「OK」をクリック。

COMポートの追加で、「着信(デバイスが接続を開始する)」にチェックを入れ「OK」をクリックします。

これでBluetooth設定に「COM3」という項目が追加されました。(COM○の数字は、お使いの環境によって変わります)
次に右の画面で、「ポート:COM3」を選択して「情報更新」をクリック… すればいいはずが、上手くいかない・・!

私の場合は、そもそもポートのプルダウンメニューに追加されたはずの「COM3」という項目がなかったんです。
そんなときは、タスクトレイのRickey Trayアイコンを右クリックして、一旦「再起動」してみましょう。

すると「COM3」が表示されましたが、それを選択して情報更新をクリックすると、今度はなぜか「COM4」に勝手に切り替わってしまう状況に陥りました。
これはCOM3を選択後に情報更新をクリックせずに、直接「OK」をクリックすること回避できました。
公式の解説とはちがうやり方なんだけど、とりあえずうまくいったから良し。あ、でも一度は「情報更新」をクリックしておかないといけないかもしれません。

これでRickey Trayの準備は完了なので、ウィンドウは2つとも閉じてしまってOKです。
4.PCとスマホをBluetooth接続する
次に、(まだの場合は)PCとスマホをBluetooth接続しましょう。
これはRickey Trayなどは関係なしで、普通にPCとスマホをBluetooth接続するだけです。
5.Rickey10アプリでPCと接続する
最後に、スマホのRickey10アプリを開いてPCと接続します。
アプリを開くと「Search」という大きなボタンがあるのでこれをタップ。(右上の三点リーダーから「Connect」を選択してもOK)
右の画面が表示されるので、自分のPCを見つけてそれをタップ。


これで接続できたはず。
アプリ画面の上部の帯がブルー(ビフォー)からピンク(アフター)へと変化するのが、接続完了の目印!


Rickey10でできること
これでRickey10アプリ上でPCを操作できるようになりました!
まずはこちら、テンキーの画面から。上と下にある「Cursor(カーソルキー)」「Mouse(タッチパッド)」をタップすることで機能が切り替えられます。

タッチパッドモードでは、周辺によく使うキーが配置されているのが便利。

カーソルキーモードのキー配列はこんな感じ。コピー、カット、ペーストなどのよく使うショートカットも並んでいます。
ちなみにカーソルキーはロングタップすることで色が変化し、長押しモードに突入します。


さいごに
AndroidスマホでWindows PCを操作できる「Rickey10」アプリのご紹介でした。
現時点では、初期設定にちょっとクセがありましたが、一度設定を終えればその後はアプリを立ち上げるだけで、即座につながるようになります。
タッチパッドモードではポインター移動もスムーズで、左手デバイスとしても使えるし、リラックスモードでブラウジングとか、動画視聴したりするときなんかにとくに便利。
あと、アプリを起動中がスマホ画面が勝手にスリープしないのも、使い勝手がいい感じ。
もちろん、スマホだけでなくタブレットでも利用可能なので、ひょっとしてこのアプリがあれば、あのデバイスとか、あのデバイスとか買う必要がないのでは? なんて思ってしまいますね。
画面がシンプルすぎて味気ないのと、ボタンの割り当て変更などはできませんが、それらの融通がきくと一気にブレイクしそうな良アプリ。
ちなみに今回ご紹介した「Rickey10」はテンキーのみですが、「Rickey +」というアプリもあって、そっちではキーボードとして利用することもできるようなので、気になった方はあわせてチェックしてみてください。
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