USB4時代、始まってます!
最近、外付けSSDケースを探しているとよく見かける「USB4 対応」の文字。 なんかすごそう。
でも、

実際どれくらい早いの? ほんとにUSB3.0やThunderboltと違いがでるの?
そんな疑問を抱えている方も、けっして少なくないと思うんですよね。
そこで今回は、UGREEN様からご提供いただいた「USB4 40Gbps対応 M.2 SSD NVME/Pcie ケース」を使って、実際にMacBook Air M4(USB4/Thunderbolt4対応)と、WindowsデスクトップPC(USB 3.0)で速度テストをしてみました。
もう先に言ってしまいますが、「これ、ヤバい」です。 USB4の本気、見せてもらいました…!
USB4とThunderboltは何が違う?
最近よく耳にする「USB4」や「Thunderbolt 3/4」って何が違うの? という人向けに、ざっくりポイントだけまとめておきましょう。
- USB4は、USB規格の最新世代。最大40Gbpsの超高速通信が可能。
- Thunderbolt 3/4はIntelベースの規格で、こちらも最大40Gbps。
- 実はUSB4とThunderbolt 3/4は相互互換性があるのがポイント。
- Thunderbolt4は充電、DisplayPortにも対応したUSB4の上位互換規格
つまり、今回のUGREENのケースのようにUSB4 & Thunderbolt対応なら、どっちのポートでもフルスピードを引き出せるというわけです。
検証に使用した環境まとめ
使用ケース | UGREEN USB4 40Gbps M.2 NVMe SSDケース【40Gbps】 |
---|---|
SSD | PCIe 4.0対応のNVMe M.2 SSD(2TB) |
Mac | MacBook Air M4(USB4/Thunderbolt4ポート搭載) |
Win | デスクトップPC(Z490マザー / USB 3.0) |
検証用SSDはPCIe 4.0×4接続対応の高速モデル。MacBookはThunderbolt4に対応しているので、このケースの性能を最大限に引き出せる予定。 こりゃ楽しみだあ・・!
↓ 今回検証に使ったSSDケース ↓


外観チェック&製品の特徴
パッケージから取り出したところからご覧いただきましょう。
英語表記オンリーながらも無駄のないシンプルなパッケージが、なんとなくプロ仕様といった雰囲気。内箱の左側にケーブルなどの付属品類が入っています。


付属品は、紙類とUSBケーブルが2本。 USB Type-A to Cと、Type-C to Cの2種類が入っているので、USB-Cポートが少ないデスクトップPCにもすぐに接続できます。


放熱シートの他に、予備のネジと、ケースのフタを外す用の精密ドライバーもついているのも嬉しいポイント。


そしてこちらが本体。 まず手にとって思ったのが、「アルミボディ、質感良すぎ」ってこと。 表面はサラッとした加工で高級感があります。 ボディ全体がアルミであることで、冷却性能も期待できそうですな。
そんなアルミボディの本体がシリコンカバーでガードされている形です。


ボディの全長は実測で約12.5cm。 サイズ感がわかりやすいようFireTV stick 4K MAXのリモコンと並べてみました。


側面には放熱用の通気孔とUSB-Cポートがついています。そしてこのケース、こんなに小さいのに中に放熱ファンが搭載されているんです。




スペック面もかなり優秀で、
- USB4(最大40Gbps)対応
- Thunderbolt3/4との完全互換性あり←ココ重要!
- USB3.2 Gen2 / Gen1とも下位互換
- 放熱対策はトリプル冷却構造(後述)
- 付属ケーブルは2本(Type-C to C、Type-C to A)
と隙がない印象です。
とくに気に入ったのが冷却構造。
アルミ筐体(全体で放熱)、放熱シート付きでSSDに密着冷却、ミニファン内臓でさらに排熱強化。


この3段構えはかなり安心感あります。 とくに今回使用するPCIe 4.0×4のような、高性能がゆえに発熱も高いSSDとは相性バッチリなんじゃないでしょうか。
M.2 SSDの取り付け手順
では、手持ちのM.2 SSDをケースに取り付けていきましょう!
まずはシリコンケースから本体を取り出す。 素の状態のアルミケースは一段とかっこよく見えますな。 外に持ち出さないなら、このまま使用しても(放熱的にも)良さそうです。


付属のドライバーで、ケース右上にあるネジを1本だけ外します。


ネジを外したら、フタを右にスライドさせるだけで簡単に外れます。 本体右側には放熱ファンが見えていますね。


そして今回使用するのSSDはこちら。
Samsung 990 EVO Plus(PCIe Gen 4×4)の2TBモデル。 最大転送速度は58Gbps相当のデータ転送量なので、今回のテスト用としての性能面でも問題なし!


SSDをケースのスロットに差し込みます。 SSDとケースにはそれぞれ切掛があるので、これを目印にすると向きを間違えることはありません。


正しく差し込むとこんな感じになるので、上からSSDをそーっと抑えてネジをしめるだけ。


ネジを締めるとこんな感じ。あまり強く締め付ける必要はありません。


触るとひんやり気持ちがいい放熱シートのフィルムを剥がしてSSDに貼り付けます。 貼り付けたあとは、上側のフィルムを剥がすのもお忘れなく!


上蓋を取り付け、ネジを締め付けたら、はい、完成!
あとは、付属のケーブルでPCに取り付けるだけ。 初心者の人でも迷わず取り付けできます。


Mac & Windowsで実測ベンチマーク!
さて、いよいよ気になる速度検証です。
Macでは、Blackmagic Disk Speed Test、Windowsでは、CrystalDiskMarkという定番ソフトを使って、USB4(Mac)とUSB3.0のガチ比較をしてみました。
私のWindows PCは残念ながらUSB4は搭載していないので、ケース前面にあるUSB3.0で検証してます。
ご覧の通り、USB3.0(理論値:5Gbps = 約625MB/s)に近い性能が出ており、ボトルネックは明らかにインターフェース側。 シーケンシャル速度は約460MB/s前後で、通常のファイルコピーや読み書きは快適にこなせるレベルです。


で、本命のMacBook Airのほうは、理論値の最大帯域(40Gbps ≒ 約5,000MB/s)に近づく実績値!
左のWill It Work?では、ProRes 422 HQなどの高画質フォーマットで、8K 60fpsまでフル対応のチェックマークがついていることで、映像クリエイターでもこの外付けSSDで普通に仕事ができるレベルだということがわかります。


テスト中のSSDケースをサーマルカメラで撮影してみたの図。
全体的にほんのり温かくなるものの、ケースの本体温度は36℃前後(環境温度は27℃前後)。 一般的な外付けSSDケースでは40℃を超えることも多い中、この温度は安心レベルでサーマルスロットリングも起きていません。
また、ケース全体に熱が均一に分散されていることも、アルミボディ + 放熱シート + ファンのトリプル冷却構造がしっかり効いている証拠だと言えるでしょう!


【リアル検証】実際に動画ファイルをコピーしてみた
ベンチマークだけでは「実際どれくらい速いの?」とピンとこない方も多いハズ。
そこでこちらの、15.29GBの激重テスト用動画ファイル(.mkv)を使って、実際にコピーするタイムを計測してみました。


まずは、Windows PCの方から検証していきます。
比較対象としてまずは、Cドライブ(内蔵SSD)→ Dドライブ(内蔵HDD)と、Cドライブ(内蔵SSD)→ 外付けSSD(Samsung製)の検証結果からご覧いただきます。
USB3.0接続のSSDは外付けといえど、C → D に比べてコピー時間が約半分に短縮され、なかなかの健闘っぷり。




USB3.0接続のSSDケースはというと、通常の外付けSSDに比べて若干だけ短縮される結果。


一方で、USB4/Thunderbolt4対応のMacBook Airだと・・・爆速!!
USB3.0だと40秒かかっていた動画のコピーが、さらに半分近くまで短縮されるという結果でした。 コピー進行状況バーもグングン進んでいき、15GBのファイルをコピーしているとは思えない速度で、見ていて気持ちが良かったです(笑)


実際に使ってみた感想(メリット&注意点)
良かったところ
- とにかく転送速度が爆速(Mac)
- Thunderbolt 3/4互換で安心して使える
- 放熱設計がしっかりしてて安心
- SSDの組み込み簡単、初心者でも扱いやすい
- ケーブル2本付きでPC/Mac両対応なのが便利!
とくに今回使った、Samsung 990 EVO Plusのような発熱のあるSSDとは相性バツグンだと言えます。
注意点
- USB3.0では速度を活かしきれない(とはいえ実用範囲)
- ケースがアルミ製なので、真夏の直射日光下では注意が必要かも?
まとめ:現時点の外付けSSDとしてはほぼ最速レベル
USB4の性能をここまで体感できたのは今回が初めてですが、転送速度、エグい速さっすね。
とくに、USB4・Thunderboltポート搭載のMacBookシリーズとこのケースの組み合わせはベストマッチ。 モバイル環境でもストレスなくがっつり使えるのはもちろんのこと、これだけの速度が出せるとなると、、
- OSごと持ち歩き、MacやWindowsマシンで再起動なしでデュアルブート的に切り替え
- 動画編集素材 + 編集ソフト + プリセットなどを全て格納し、持ち出しクリエイティブスタジオ化
- ローカルでしか動かせない開発環境や機密レベルの高いコードを持ち出す、コード共有USB
- 大量のデータを超高速で渡せるメリットを活かした時限ドライブ運用
- ブログや素材などをMac・Win間で同期させる用のハブ運用
などなど、いろんな使い方が想定できてワクワクしてきますな!
余っているM.2 SSDの有効活用先としても便利だし、USB4やThunderbolt搭載デバイスを持っている人はぜひお試しあれ。
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よくある質問(FAQ)
- Thunderbolt 4でも使える?
-
はい、USB4はThunderbolt 3/4と互換性があります。
- Gen3のSSDでも使える?
-
問題なく使えますが、速度はSSD側の上限に依存します。
- ファンの音は気になる?
-
かなり静かで、ほぼ無音に近いレベルでした。
- Macで起動ディスクとして使える?
-
はい、可能です。ただし、Mac側でフォーマット&クローン設定が必要です。
- exFATとAPFS、どっちでフォーマットすべき?
-
Mac/Win両対応ならexFAT、Mac専用ならAPFSがおすすめです。
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