当ブログではこれまで、UGREENのモバイルバッテリーを何本か触ってきました。130Wの大容量モデルやら、巻取り式のやつやら。
ほんで、今回の「UGREEN Nexode Wavy」は何が違うのかって?
画面がついてるんですよ。
電化ねこモバイルバッテリーなんて、どれも一緒ちゃうの?
ここ数年、モバイルバッテリーが発火したというニュースをちょいちょい見かけるようになりまして。回収のお知らせも、そんなに珍しいものではなくなってきた。
よく考えたら私ら、中身がまったく見えない箱を、カバンに放り込んで、枕元に置いて、飛行機にまで持ち込んで生活しているワケです。私みたく引き出しに何個か転がってる、という人も少なくないはず。
そら気になるわな、と。
そこにきてUGREEN Nexode Wavyです。画面に出るのが残量だけじゃない。セルの温度、セル1個ずつの電圧、バッテリーの健康度、しまいにはセルの製造元と型番まで出てくる。こやつ、完全に中身を見せにきとる。
でもね。ここでひとつ引っかかったんですよ。
その画面、本当に信用してええんか?
表示が正しくなければ、見えている安心はぜんぶ嘘になります。「安全が見える」を名乗るなら、まず表示が正確でないと話になりません。
というわけで、45Wも、10000mAhも、温度も、全部測りました。USBテスターを挟んで、放電しきって、また充電しきって。数日がかりの記録です。


「安全性が見える」とは?
先にWavyの立ち位置をはっきりさせておきましょう。これは「速いバッテリー」でも「大容量バッテリー」でもありません。中で何が起きているかを隠さないバッテリーです。
普通のモバイルバッテリーって、調子が悪くなっても分かることが少ないんですよね。充電が遅い、なんか熱い、急に止まった。理由は箱の中にあって、こっちからはなんも見えない。
Wavyは、セル温度もセル1個ずつの電圧も健康度も充放電回数も数字で出ます。異常が起きたときは、その理由がアイコンで画面に出て、日時つきでログに残る。
つまり「燃えません」と主張する製品ではなく、「今どうなってるかを見せまっせ」という製品。ここを押さえておくと、このあとの話が読みやすくなります。
- ノートPCを1台だけ、全力で充電したい
- 数字を見るのが好き。中身が分からないまま使うのが落ち着かない
- 安全性の高いモバイルバッテリーを使いたい
- Wh表記が本体に明記されている機種を選びたい
- スマホもイヤホンもまとめて、”複数台まとめて”速く充電したい
- 置くだけ充電やMagSafeが要る
- とにかく安く済ませたい


UGREEN Nexode Wavyの基本スペックと価格
先に数字を並べておきます。今回使ったのは10000mAhのシルバー、型番PB603です。
| 定格エネルギー | 39.1Wh(7.62V) |
|---|---|
| 表記容量 | 10000mAh(3.7V換算)/5V3A時 6000mAh |
| セル構成 | 2セル直列 |
| 最大出力 | 45W(単ポート時) |
| 最大入力 | 36W |
| ポート | 内蔵USB-Cケーブル/USB-C/USB-A |
| ディスプレイ | TFTカラー・7画面 |
| サイズ・重量 | 10.9×6.9×1.8cm/211g |
| 価格 | 7,980円(税込) |
ひとつ先に知っておきたいのが「10000mAh」の読み方です。これは3.7V換算の表記で、中身のほうはセルが2個の直列。背面ラベルに刻まれている定格エネルギーは39.1Wh、電圧は7.62Vです。5V3Aで使ったときの定格容量は6000mAhと書かれています。
数字がいくつも出てきてややこしいんですが、この記事では39.1Whを基準にします。Whは電圧が変わっても意味が変わらない単位なので、比較にはこっちが向いてるという判断。


39.1Wh/7.62Vの表記と、下のほうにある「Multi-port Output 5V⎓3A」(たぶん画像じゃ見えない。肉眼でもキツイ)の行。この2つが後で話に出てきます。
BIBLOGSAFE5%OFFなお、同じシリーズには20000mAhモデルもあるので、とにかく容量が要るという人には、そちらという選択肢もあります。
USB-Cケーブルがそのままストラップ。この発想はなかった
箱はこんな感じです。正面に39.1Whと45Wが刷ってあります。


内蔵ケーブルが、そのまま持ち手になる
本体の外周に沿ってUSB-Cケーブルが埋め込まれていて、これを引っぱり出すと、そのままストラップになる。この発想はなかったし、なんかおしゃれだぞ!


先端はUSB-C。指を通してぶら下げられるし、カバンのフックに引っかけることもできる。ケーブルを別に持ち歩かなくていいのは、当たり前のようでいてありがたい。


211gという重さは、何と同じくらいか
公称のサイズは10.9×6.9×1.8cm、重量211g。数字だけ見てもピンと来にくいので、今回はウタマロ石鹸にツーショットをお願いしました。


石けんよりひとまわり大きくて、厚みは倍くらい。サラサラのアルミボディに細いリブが入っていて、グリップ感のある男らしい(?)デザイン!
画面に出るのは7つ。残量だけじゃない
ボタンを押すたびに画面が切り替わります。全部で7つね。
| 画面 | 出るもの |
|---|---|
| メイン | 残量%・リアルタイムのW数・残り時間・動作状態 |
| Battery Health | 健康度%・充放電サイクル回数 |
| Cell Temperature | セル温度(℃と℉) |
| Cell Voltage | 合計電圧・U1・U2の個別電圧 |
| Cell Brand / Model | セルの製造元と型番 |
| Cell Serial Number | セルのシリアル番号2つ |
| Power per Port | C1・C2・Aのポート別W数 |
メイン画面には残量と、そのときのW数と、残り時間が出ます。ここまでは普通のバッテリーにもあるやつ。


おもしろいのはここからです。セル温度、セル電圧、セルの製造元と型番。この3画面は他社ではあまり見かけないやつですな。






U1・U2というのは、中に入っている2つのセルの電圧を1個ずつ表示したものです。この画面のおかげで確認できたことが後で出てきます。
開封直後にしか撮れない画面がある
バッテリー健康度100%、充放電サイクル0回。新品を開けた直後にしか見られない激レア画面。


これが、1回使い切って充電し直したあとにはこうなる。


サイクル回数が1回に。健康度は100%のまま。当たり前といえば当たり前なんだけど、自分が使った回数が刻まれていくのが見えると、なんだか妙に愛着が湧いてくる。



ところでセルの型番まで見て、どうすんの?
それはですね、後半の安全性のところで回収します。もうちょい待ってください。
45Wは本当に出るのか、MacBookで測ってみた
測った環境
使ったのは、ノーブランドの十字型USBテスター。安物ですけど、電圧・電流・W数に加えて、積算Wh・積算mAh・経過時間まで出る。そして今回いちばん見ていたのがこの画面。


精度については、絶対値として信用するというより、同じテスターで測った値どうしを比べる道具として使いました。
負荷(充電先)はMacBook Air M4。繋ぎ方はシンプルで、Wavyから生えている内蔵ケーブルをそのままテスターに挿して、MacBookへ。充電器も、ほかのケーブルも挟んでいません。Wavyに溜まっている電気だけで動かしています。
結果は42.94W
MacBookを20%以下まで減らしてから繋いだ、Wavy側の残量96%の時点。Wavyの画面は44.4Wと表示していました。


で、同じ瞬間のテスターがこちら。


19.7V×2.17A=42.94W。2.17Aという電流は、PDの20V/2.25A契約のほぼ上限です。45Wは出ています。
ただ、付け加えておくと、この45W級が続くのは最初の5分ほど。そのあとは18〜28Wあたりに落ち着きます。
で、気になるのはこの1.5Wの差なんですよ。
その表示、信用していいのか。放電と充電で答え合わせした
Wavyの表示44.4Wに対して、テスターの実測は42.94W。Wavyのほうが1.5W大きい。
これだけ見ると「ちょっと盛ってるんちゃうか」と思うところですが、話はここからです。
充電のときは、逆にWavyのほうが小さい
今度は向きを変えて、Wavyに電気を入れる側で測りました。VOLTME Revo 65(単ポート65W)から、VOLTMEの100W PD対応シリコンケーブルを通してWavyへ。その途中に同じテスターを挟んでいます。
このときWavyの画面は、入力32.8Wと表示していました。


同じときのテスターは34.50W。今度はWavyのほうが小さい数字を出しています。


差の向きが逆になるのが、正しい証拠
表にするとこうなります。
| Wavyの表示 | テスターの実測 | 差の向き | |
|---|---|---|---|
| 放電(出す側) | 44.4W | 42.94W | Wavyのほうが大きい |
| 充電(入る側) | 32.8W | 34.50W | Wavyのほうが小さい |
電気が減るのは、ケーブルとテスターを通っているあいだ。だから出す側ではテスターに届くまでに減っていて実測が小さくなり、入る側ではテスターを通ったあとに減るのでWavyに届く量が小さくなる。差の向きが逆になるのが、物理的に正しい挙動なんですな。
数字でも合います。Wavyの出口の電圧は44.4W÷2.17A=20.46V。テスターの位置では19.7V。その差0.76Vに2.17Aを掛けると1.65W。実測の差1.5Wとほぼ一致しました。
これは「表示が合っていた」で終わる話じゃなくて、なぜ合うのかまで説明がついたということ。両方の計器がそれぞれ正確じゃないと、こうはなりませんよね。
残り時間も外さない
残り時間の表示も追いかけてみました。放電中、残量96%で44W出力のとき「残り46分」と出ていた。
計算してみます。39.1Wh×0.96=37.5Wh。これを44Wで割ると51分ですが、変換ロスを1割見込むと37.5×0.9÷44=46分。表示とぴったり合いました。ロスまで織り込んで計算しているということです。
充電の終盤。開始から121分の時点で「残り26分」、141分の時点で「残り2分」と出ていました。




足し算するとこうなる。121+26=147分、141+2=143分。実際に100%になったのは開始から143分後だったので、26分の予告は4分ぶん長め、2分の予告はぴったり。終わりが近づくほど精度が上がっていきます。
ひとつだけ癖があって、それは放電の最後だけは控えめに出るということ。残量1%の表示になってから、そこから2分8秒動きました。外すとしても安全側に外す、ということですな。



ここまで合ってると、逆に疑ってた自分が恥ずかしくなってくる
「10000mAh」で実際にどこまで使えるか
100%から使い切るまで測った
満充電のWavyにテスターを挟んで、MacBookを繋いで、止まるまで放置しました。開始時点のテスターの積算値は44.97Wh。


残量1%まで落ちた時点で76.29Wh。


76.29 − 44.97 = 31.32Wh。写真2枚から検算できます。
取り出せたのは31.3Wh。公称39.1Whに対して約80%でした。
ひとつ断っておくと、これは残量1%時点までの数字です。放電はこのあと0%まで続いたんですが、その瞬間にテスターの電源が落ちて最終値を撮れませんでした。なので本当の実効容量はもう少し多いはず。控えめな側の数字だと思ってください。
なぜ39.1Whが31.3Whになるのか
減っているぶんの正体は、主に2つです。
ひとつは電圧変換のロス。中のセルは7.4V前後で、そこからMacBook用の20Vまで持ち上げるときに、いくらか熱として逃げます。
もうひとつが、私はこっちのほうが大事だと思っているんですが、0%表示でもセルは空じゃないということ。止まった時点のセル電圧を見たら6.68V、1セルあたり3.34Vでした。


リチウムイオンは3.0Vあたりまで搾り取れますが、そこまで使うとセルが傷みます。Wavyは3.34Vで手を止めている。
つまり「80%しか使えない」んじゃなくて、「約80%取り出したうえで、残りはセルの寿命のために置いてある」ワケです。
セルの片減りは、最後まで起きなかった
満充電のときはU1もU2も4.08V。使い切ったときも両方3.34V。100%から0%まで、2つのセルの差は0.00〜0.01Vのままでした。
2セル直列で怖いのは、片方だけが弱っていく片減りです。少なくとも新品の状態では、最後まで綺麗に揃っていました。こんなことが確かめられたのも、セル電圧を1個ずつ出す画面があったからなんですよね。
MacBook Air M4はどこまで充電できたか
実用の話をすると、MacBook Air M4を17%から71%まで、54%ぶん充電できました。
いっぽう、Wavyを空から満タンにするのに入れた電気は44.78Whでした。


44.78Wh入れて31.3Wh取り出せたので、往復の効率は約70%。コンセントから入れた電気の7割がデバイスに届く計算になります。
満充電まで2時間23分。公称2.5時間はむしろ控えめだった
0%の状態から満充電まで、時計を見ながら測りました。スタートは10時35分です。


100%に到達したのが12時58分。2時間23分でした。公称は2.5時間なので、7分ですが下回っています。


ただし、充電器を選ばないとこの数字は出ない
これには条件があります。説明書はPD36W以上の充電器を前提にしていて、今回もそれで測りました。入力は最大33.4Wまで出ています。
別のときに16Wの入力で充電したら、28%から50%まで上げるのに約46分かかりました。この調子だと満充電までに倍近くかかる計算です。「2.5時間」は充電器次第の数字だと思っておいたほうがいい。
終盤は段階的に絞られる
入力のW数は33.4Wから始まって、19W、7W、4W、2Wと落ちていきます。


残量89%の時点で入力4W。満充電の手前でゆっくりになるのは、セルを守るための挙動です。
どれくらい熱くなる? サーモカメラで覗いてみた
放電しながら30分ぶん、サーモカメラで撮りました。負荷は約18.8Wです。上から開始時、10分後、30分後。






34.0℃から始まって、10分で50.5℃、30分で50.9℃。色が赤に近いところほど高温です。画像の下のほう、ディスプレイとポートがある側だけが赤いのが分かると思います。
「セル41℃」と「表面50.9℃」は矛盾しない
時を同じくして、Wavyの画面はセル温度41℃と出ていました。


9℃も違うので混乱しそうですが、これは矛盾していません。画面が出しているのはセルの温度、サーモが写しているのは表面の温度。測っているのは別のものなんですな。
そしてサーモを見ると、熱いのは上端です。ここにはディスプレイと変換回路が集まっている。逆に、実際に手で握るリブのあるアルミ部分は40℃前後でした。熱くなる場所と、手が触れる場所が分かれている。
中心部の温度はいちばん高いときでも37.2℃どまり。アルミのボディが熱を広く逃がしているのが、緑色の広がり方に出ていますな。
本体の充電中もほぼ同じだった
Wavy本体を充電しているときも撮りました。31分の時点で表面の最高が51.0℃、中心が34.9℃。


出す側と入る側で、発熱の傾向はほとんど変わりませんでした。
ひとつ注意。公称の「20V/2.25A放電時に本体平均40〜43℃」は45Wでの条件。今回のサーモは約18.8Wで撮ったものなので、この数字と直接は比べられませんのでアシカラズ。
買う前に知っておきたい、2つの弱点
2台挿した瞬間、45Wが7.5Wになる
以下は私が測った数字ではなく、付属の説明書に書いてある値です。
説明書の9ページに、ポートの組み合わせごとの出力が載っています。


| 使い方 | 出力 |
|---|---|
| 内蔵ケーブル(C1)単体 | 45W |
| USB-C(C2)単体 | 45W |
| USB-A 単体 | 22.5W |
| 2ポート同時 | 7.5W + 7.5W |
| 3ポート同時 | 5W + 5W + 5W |
単ポートなら45W。ところが2ポート同時に使うと、各7.5W。6分の1です。



7.5W…?
これ、メーカーからもらった資料にもAmazonの商品ページにも書かれていない情報でした。ただ、背面ラベルの「Multi-port Output 5V⎓3A」(=15W)という表記とはきっちり整合します。7.5W×2も、5W×3も15W。仕様として筋が通っている。


要するにWavyは1台に全力を注ぐ設計ということです。スマホとイヤホンとタブレットをまとめて速く充電したい、という使い方には向いていない。
ワイヤレス充電はない
もうひとつはこれ。置くだけ充電にもMagSafeにも対応しておらず、ケーブルで繋ぐオンリーの製品だということ。
このへんは同じUGREENの別モデルと比べると分かりやすいので、後ろの比較のところで書きます。
釘を刺しても、2.5トンで潰しても燃えない
さて、冒頭の話に戻りましょう。
メーカーが公開している5つの安全試験
UGREENが「Dymondcell」という難燃技術の試験動画を公開しています。釘を刺す、2.5トンで圧迫する、といった内容です。私が言葉を足すより見てもらったほうが早いので、貼っておきます。
中のセルはATL製のリチウムイオン電池で、半固体電池ではありません。このジャンル、競合の何社かは半固体を推していますが、Wavyはまた別の方向で来ています。
ちなみに公式が謳っているエネルギー密度773Wh/Lは、セル単体の数値です。製品全体で計算すると39.1Wh÷0.1354Lで289Wh/L。引用するときは「セル単体で」と付けておかないと誤解を招くので。
画面に出るから、異常の理由が分かる
保護回路が働いたとき、Wavyは理由をアイコンで出します。過電流・過電圧、低温、過熱。それぞれ対処の指示つきなのがありがたいやつ。
さらに説明書には、異常を日時つきで記録する「Error Log」の画面が載っています。今回は最後まで異常が出なかったので、実機では確認できていませんが。まあ、出ないほうがいいものではありますな。
「見える化」が役に立った場面が2回あった
使っていて、これは見えてよかったな、と思った場面が2回ありました。
1回目。放電で空っぽにした直後に充電を始めたら、入力が14.42Wしか入らなかった。


普通なら「なんか充電遅いな」で終わる場面。でもWavyはセル温度を出しているので、直前まで使い倒してセルが熱いせいだと読める、分かる。しばらく置いて冷えたら、33Wまで戻りました。
2回目。充電の途中で、入力が33Wから19Wに落ちました。


このときのセル温度は39℃。温度が関係している可能性はありますが、理由を断定できるほどの材料はないので、ここは「そういう挙動をした」までにしておくとします。
ただ、こうやって考える材料が手元にあること自体が、普通のバッテリーとの違いなんですよね。これはいろいろ調査してみたくなるぜ…
セルの型番を出す意味
前半で保留にしていた話です。


セルの製造元と型番、それにシリアル番号まで画面に出るということは、中身がどこの何なのかを隠していないということです。
発火のニュースを見て不安になるのは、たいてい「何が入っているのか分からない」からなんですよ。Wavyは、聞かれる前に全部出しておく側に立っている。派手さはないけど、個人的にはこの姿勢がめちゃくちゃ好印象!
同じUGREENのワイヤレス機と、どっちを選ぶか
手元にもう1台、UGREENのPB561というモバイルバッテリーがあります。同じ10000mAhで、マグネット式のワイヤレス充電つき。並べてみた。


表にすると、同じ「10000mAh」でも中身がだいぶ違うことが分かります。
| Wavy(PB603) | PB561 | |
|---|---|---|
| 定格エネルギー | 39.1Wh(7.62V) | 37Wh(3.7V) |
| セル構成 | 直列 | 並列 |
| 最大出力/入力 | 45W/36W | 20W/20W |
| ワイヤレス | なし | Qi 15W・マグネット10N |
| 情報表示 | TFT 7画面 | LED 4段階 |
| 5V3A時の定格容量 | 6000mAh | 6250mAh |
| 重量/サイズ | 211g/10.9×6.9×1.8cm | 220g/10.5×6.8×1.9cm |
| Wh/g | 0.185 | 0.168 |
繋ぎ方が違うから、出せるW数が違う
いちばん大きな違いは、セルの繋ぎ方です。Wavyは直列、PB561は並列。


PB561の背面ラベル。37Wh/3.7V、2セル並列と書かれています。
直列だと7.4Vが作れるので、20Vまで持ち上げるのが楽です。だから45Wが出せる。並列は3.7Vのままなので高い電圧が苦手で、20Wが上限になります。
ただし逆もあって、5V3Aで使ったときの定格容量はPB561のほうが多い(6250mAh対6000mAh)。スマホを5Vで充電するだけならPB561が有利です。どっちが優れているという話ではなく、設計思想が違うということですな。
同じ18Wで並べたら、熱はほぼ同じだった
条件を揃えて測りました。PB561の上限が20Wなので、Wavy側も約18.8Wに落として比べています。
| 出力 | 30分後の最高温度 | 30分後の中心温度 | |
|---|---|---|---|
| Wavy | 18.8W | 50.9℃ | 36.7℃ |
| PB561 | 18.9W | 51.4℃ | 36.2℃ |


差は0.5℃。実質同じです。アルミのWavyとシリコンのPB561で、この条件では表面温度に差はありませんでした。ただしWavyはこの倍以上のW数を出せる、という前提は付けておきます。
選び分け
置くだけ充電とマグネットが要るならPB561。45Wと、中身が見えることと安全面まで考慮するならWavy。2台並べてみると、性格差ハッキリ。
まとめ:個人的には、速さより「見えること」
測った結果を並べると、こうなる。45Wは出た。容量は公称の約80%が取り出せた。充電は公称より7分速かった。表示は放電でも充電でも実測と噛み合った。数字はどれも嘘じゃなかった。
一方で、2台挿すと7.5Wまで落ちるし、ワイヤレスもない。7,980円は安い部類でもない。1台に全力を注ぐ道具、と割り切れる人向けではあります。
- 45Wはちゃんと出る(実測42.94W)
- 公称39.1Whのうち31.3Wh、約80%を取り出せた
- 満充電まで2時間23分。公称より7分速い
- 表示が放電でも充電でも実測と整合する
- セル電圧・温度・健康度・製造元と型番まで見える
- MacBook Air M4を17%から71%まで充電できた
- 2ポート同時に挿すと各7.5Wまで落ちる(仕様)
- USB-A単体は22.5W止まり
- ワイヤレス充電・マグネットは非対応
- 36W以上の充電器がないと2.5時間では充電できない
それでも私がこれを気に入っているのは、速さのほうじゃないんですよ。
遅いときに理由が分かる。熱いときに中のセルが何℃なのかが分かる。あと何分使えるのかが、けっこうな精度で分かる。中身が見れるバッテリーっていいもんですね!
あとは、落としたりとか、発火とかに一々ビクビクしなくていい安全性ね。
冒頭に書いた「その画面、信用していいんか?」への答えは、測ったかぎりでは信用していいでした。
BIBLOGSAFE5%OFFUGREEN Nexode Wavy
中身が見えるバッテリーを、5%OFFで。
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