どうもこんにちは。MetaQuest3を購入してからというもの、使わない日はないというほど、毎日活用しまくっている私です。
128GBモデルが値下げされたプライムデーでは、売り切れが連発するほど売れまくっていたようで、初期からのMetaQuestユーザーとしては嬉しい限り。
しかし、その一方で・・・
今では使わなくなってホコリ被ってます・・・
もうメルカリ送りにしてしまった・・・
なんて残念な結果になってしまった方がいるというのも、また事実のようです。
こんなに素晴らしいVRヘッドセットなのに、活用できていないなんてもったいなさすぎる・・!!
ということで、「MetaQuest3を買ったはいいけど、使わなくなっちゃった…」とならないための、MetaQuest初心者用のチュートリアルをご用意することにしました。
「これで使い方あってんの?」「有効な使い方がわからない」「実はもっと便利な使い方がある?」なんて風に思っている方は、ぜひ参考にしてもらえればと思います。
環境編
仕事に遊びにと幅広い活躍が期待できるMetaQuest3ですが、長時間つけっぱなしにしておくためには、まず装着環境を整えることが大事です。
ヘッドセット自体の完成度は素晴らしくても、標準のストラップやフェイスカバーなどでは、快適に使い続けるにはほど遠い状態だと言えるのが現状。
コスト削減のため… と考えると付属品が簡易的なのもしょうがない気がするので、まずは快適に遊べる艦橋を整えることからスタートしましょう。
顔面アイアンクロー問題
MetaQuest3で遊んでいてまず最初に気になるのが、この「顔面アイアンクロー問題」でしょう。
最初は気にならないものの、ヘッドセットを数十分ほどつけっぱなしにしていると、こめかみの辺りをギリギリと締め付けられているような感覚に見舞われ、まるで顔面をアイアンクローで締め付けられているかのように痛みが増してきます。
不思議と体を動かす系のアプリをプレイしているとそこまで気にならないのですが、それ以外の状況だと、とても快適にVR空間に没頭できるような状態とはいえません。
ということで、真っ先にやっておきたいのが「ヘッドストラップとフェイスクッション(フェイスカバー)の交換」です。
もちろん、別で資金が必要となりますが、VR空間で快適に過ごすためにはもはや必須。 必要経費と割り切っていきましょう。
ヘッドストラップのおすすめは、Meta純正のエリートストラップ、もしくはBOBO VRのヘッドストラップの2つ。
それぞれ特性があって、しっかりとしたホールド感が欲しい場合は純正ストラップ、頭にすぽっとかぶるように装着し、目の周りへの圧迫感を軽減(もしくはゼロ)にしたい場合は、BOBO VRという基準で選ぶと良いでしょう。
ただ、BOBO VRの方は頻繁に在庫切れになってしまい、安定して購入できないのがつらいところ。
その他にも安いヘッドストラップはたくさんありますが、これまで4つのストラップを使ってきた私からすると、それらは結局、安物買いの銭失いになってしまう可能性が高いので、上記2つから選ぶのがベターだと言えます。
どちらのヘッドストラップも後頭部の位置にバッテリーが付いているのがポイントで、これによりフロントヘビーな状態が解消され、長時間装着していてもアイアンクロー的な苦痛を感じにくくなります。重要なのは全体の重量よりも、前後の重量のバランスなのです。
目の周りへの圧迫感をさらに減らす
また、BOBO VRの場合、おでこと頭頂部と後頭部で支えるスタイルになります。
これだけでも目の周りへの負担が軽減され長時間装着できるようになるのですが、さらにフェイスクッションを外して運用することで、目の周りへの圧迫感をゼロにすることも可能です。
その場合、元から付いている純正のフェイスクッションは取り外すことができないので、社外品と付け替えることになりますが、以下に紹介するフェイスクションは接眼部のアールが緩やかになっているので、日本人の顔の形にフィットしやすいというメリットもあります。
定番は、AMVRのフェイスクッション。PUレザーとアイスシルクコットンの2種類のフェイスクッションが付属しており、アイスシルクコットンのつけ心地がかなり良いと評判のやつ。
AMVRがちょっと高いなーと感じる場合は、以下のフェイスクッションもクッション部の取り外しができるので使えます。
とはいえ、フェイスクッションを取り外すことで多少、安定感が落ちてしまうというのもまた事実。 フィットネスのように大きく体を動かす使い方が中心の方の場合、ずれが気になってしまうこともあるでしょう。
そんな時は、思い切っておでこに当たる部分だけを残して、フェイスクッションを切断してしまうという手もあります。
実際、私は以下の画像のような状態で使っているのですが、圧迫感を減らしながら、ホールド感はそのままで使えるので、見た目は多少悪くなりますが、おすすめの運用方法だと言えます。
鼻のところの隙間が気になる
私自身もそうだったんですが、MetaQuest3を装着して最初に気になったのが、鼻のところの隙間。
けっこう大きく隙間が開いていることで、そこから光が入ってきて没入感を損ねてしまっている気がしますね。
しかし、この隙間があることは別にあなたが装着方法を間違っているわけではなくて、元からそういうもの。(もっとも鼻が高い人種だともっと隙間は小さくなるでしょうけど)
時間が経ったら慣れてきますし、ここに隙間があることで必要な時に手元が見れるし、隙間が通気口の役割を果たすことで、レンズが曇りにくくなるというメリットもあります。
どうしても気になる場合は、鼻の隙間にカバーが付いているタイプのフェイスクッションと交換することで、隙間から入ってくる光を軽減させることができます。
↓ AMVRのフェイスクッションには鼻カバーがついています ↓
しかしその場合、ヒラヒラとしたカバーが常時鼻に当たったままの状態になるので、人によっては逆にそっちが気になってしまう可能性もあり。
ちなみに、私も最初はこのカバーの感触がくすぐったく感じていましたが、使っているうちに慣れて気にならなくなりました。
充電が持たない問題
これでMetaQuest3を長時間装着していても苦にならなくなりますが、そこで気になるのが充電が持たない問題。
どのアプリを使っているかにもよりますが、大体の場合、満充電の状態からでも2時間程度で充電がなくなってしまいます。
上で紹介したヘッドストラップにはバッテリーが付いているけど、これらを併用したとしても、連続使用時間がプラス1時間~1時間半となる程度。
ヘッドセットを使いながらだと、コンセントから電源を取っても充電が間に合わない状況。これだとずっと使い続けることができない!
そんなときには、PD(Power Delivery)対応の充電器からMetaQuest3を充電することで、たとえ1日中でもヘッドセットを装着しっぱなしの状態でいれるようになります。
また、差込口にマグネット式アダプターを装着しておくことで、着脱が楽になるだけでなく、不意に動いて差込口を破損させてしまうといった悲惨な事故を未然に防ぐことができます。
ヘッドセットを外したらスリープに入るのが邪魔くさい
MetaQuest3は、ヘッドセットを外したらスリープモードに入る仕様になっており、ソフトウェアV67の現時点では、この設定をオフにすることができません。
毎度、電源ボタンを押さなくてよかったり、充電の節約になるというメリットはあるものの、ヘッドセットを外す度に勝手にスリープに入る面倒くささというデメリットが、それらのメリットを上回って感じてしまう人も少なくないはず。
これの対処法はカンタンで、ヘッドセットの眉間に当たる部分にあるセンサーをテープなどで覆ってしまえばいいだけ。これでヘッドセットを外してもスリープモードに入ることはなくなります。
視界がぼやけて見える気がする
私は全然そういう風に思ったことはないんですが、中にはMetaQuest3の視界がぼやけて見える気がする的なことを言う人もいました。
もしそんな風に感じたとき、まず最初に確認したいのが、ヘッドセット本体下部にあるIPD調整ダイヤルです。 IPDとは、Inter Pupilary Distance(瞳孔間距離)の略語で、このダイヤルをグリグリと回しながら、ヘッドセット内の2枚のレンズの最も鮮明なスポットを探ってみましょう。
買ってからほとんど触ってないMetaQuest3のIPD調節ダイヤルが赤っぽく変色してしまった・・・ pic.twitter.com/4vvunawD7Y
— よっしー@微ブログ (@viblog_jp) August 2, 2024
その他にも、近視の方の場合は、MetaQuest3専用の度付きレンズの購入も検討しましょう。
ここまでやった上で、それでも装着感に不満を感じるという人はほとんどいないはず。
ということで、続いては実用編へと進みましょう!
実用編
MetaQuestというと、まっさきにVRゲームが頭の中に浮かぶかもしれません。 また、DMMなどの大人向けアプリに活路を見出すのもいいかもしれません。
しかし、ゲームなんてすぐに飽きちゃう(というかダレちゃう)し、最初はすげえ!と感動したDMMも、経験豊富なおやじならきっとすぐに飽きが来てしまうことでしょう。
じゃあこれ、一体なにに使ったらええねん!
となっているあなたに提案です。
PCモニター代わりに使う
まず私がもっとも多用しているのが、MetaQuest3をPCモニター代わりにするという使い方。
MetaQuest3にプリセットされているQuest Link(Air Link)を使うのもいいですが、おすすめはVirtual Desktop、もしくはImmersedというアプリを使う方法。
VR(MR)空間内では、モニターのサイズも配置も自由自在なので、たとえばスタンディングデスクとして使ったり、後傾姿勢でリラックスした状態でPC作業をするなど、柔軟な使い方をすることができます。
Virtual Desktopはベータ版を利用することで、モニターを3枚まで配置することができますし、Immersedではプロモードを使うことで最大5枚のマルチモニター環境が利用できます。 これぞまさに空間コンピューティング!
なお、Virtual Desktopは有料アプリとなりますが、内部解像度が高いのでPC画面がクッキリと見える、接続時の安定性が非常に高い、Steam VR利用では一番安定性が高いなど、とにかく有能なので、MetaQuest3ユーザーは必須アプリといっても過言ではないでしょう。
Virtual DesktopというアプリはSteamでも配信されていますが、Metaquest3で利用する場合は、Metaストアのものを購入するようにしましょう。
動画や映画などを視聴する
こちらも定番ではありますが、動画や映画などを視聴するという使い方。
最近のアップデートで使いやすくなり、標準ブラウザでも十分、Youtube・Netflix・プライムビデオなどの動画を楽しめるようになりました。
しかし、そういった動画を視聴する際におすすめしたいのが、Big Screenというアプリ。
その名の通り、VR空間内で大きな画面で動画などを視聴できるのが特徴で、プリセットされているシーンから、有志が作成したシーンまで復数のものが用意されており、以下の画像のようなリッチな環境で動画や映画観賞を楽しむことができます。
寝室を選択すると、右上の画像のようにモニターが天井に配置されているので、寝転がって動画を視聴することも可能。
その他にも、他のMetaquestユーザーを部屋に招いて一緒に映画観賞を楽しんだり、PC画面を反映させながらオンライン会議をしたりなどの使い方もできます。
また、PCやNASの中に入っている動画や画像などを視聴&閲覧する際には、SKYBOX VR Video Playerというアプリが便利です。
こちらも内部解像度が高いアプリなので、他の類似アプリと比べて画質が鮮明で、無線接続時の安定度も抜群。SMB接続でPC/NASにアクセスすることで快適な視聴がはかどります。
読書する
この記事を執筆している時点では、MetaストアにはKindleアプリというものは存在しません。
もちろん、上記のSKYBOXを使うことでPC内の自炊したファイルにアクセスすることはできるのですが、Kindle Unlimitedでの読書は難しいのでは? と諦めることなかれ。
Kindleには、ブラウザで読書できるKindle Cloud Readerというサービスが存在するのです。
Kindle Cloud Readerには、MetaQuestの標準ブラウザからもアクセスできるので、これでKindle本をいつでもどこでも読むことができるようになります。
ただブラウザからアクセスするだけでOKなので事前の準備などの必要もなく、さらにクラウド上での閲覧となるので、ただでさえキツめのMetaQuestの容量を圧迫することなく、Kindle本を読むことできるのがメリット。
Kindle Cloud Readerに対応している本のみ閲覧可能で、基本的に小説などのテキストのみの本には対応していないというデメリットもありますが、VR空間内で優雅な読書タイムを楽しむという使い方もよいでしょう。
フィットネスで汗を流す
個人的に、PCモニターの次に使用頻度が高いのが、このフィットネスで汗を流すという使い方です。
自宅から出ることなく、好きなときに、好きな格好で、楽しくフィットネスが続けられるという、VRの特大メリットを最大限に活かせるのが特徴。
FitXRやLES MILLS BODYCOMBATなどの、いかにもフィットネスなアプリでインストラクターにサポートしてもらいながら取り組むのもいいですが、Crazy Kung Fu(カンフー)、The Thrill of the Fight(ボクシング)といったゲーム形式のものだと、よりゲーム感覚で汗を流すことができるのでおすすめです。
既存のゲームをVR化して楽しむ
もうすでにご存知の方も多いことだと思いますが、既存のゲームをVR化してプレイできてしまうというのも、VRヘッドセットの大いなるメリット。
微ブログで以前にご紹介したUEVRだけでなく、ゲームによっては専用のVR化MODがあったりするので、お気に入りのゲームがあるなら、それらについて調べてみると良いでしょう。
さいごに
そんな感じで、せっかく手にしたMetaQuestが無駄にならないための使い方を、環境編と実用編にわけてお届けしてきました。
MetaQuestを取り巻くVR環境は、今もものすごいスピードで進化しつづけており、ただ単にアプリでゲームを遊ぶという使い方だけにとどまらず、工夫次第で楽しみ方は無限大だと言えます。
上でご紹介した楽しみ方は、それらのほんの一部に過ぎないので、ぜひ自分なりのVRの楽しみ方を発見してMetaQuestを活用しまくっていただければと思います!
それでは、最後まで読んでくださりありがとうございました。
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