ということで、今回はケンジントンのエルゴノミックトラックボール「Kensington Pro Fit Ergo Vertical K75264JP」のレビューです!
現在、ひそかに人気を集めているトラックボールなので、「気になっていた!」という人も少なくないことでしょう。
もちろん私自身もその一人で、実機を手に入れることに成功したのでさっそくレビューしちゃおうというわけです。
いやあ、けっこう久しぶりの親指トラックボールなので、ワクワクしちゃいますなあ!
Kensington Pro Fit Ergo Verticalってどんなトラックボール?
Kensington Pro Fit Ergo Verticalは、マウスに近い形状の親指で操球するたいぷのトラックボールマウスです。
その特徴はなんといっても、この60度に傾斜した形状でしょう!
この傾斜のおかげで、握手をするような自然な手の角度でマウスの操作ができるというわけです。
想像しにくいという人は、デスクの上にベタッと手のひらをつける形と、チョップする形で手を置き比べてみてください。
チョップ型の方が圧倒的に楽だということが、すぐにおわかりいただけるかと思います。
このチョップ状態をキープしたまま作業できるというのが、Kensington Pro Fit Ergo Verticalの最大の特徴なのです。
エルゴノミストが認めた快適さと操作性をあわせもつトラックボールマウス。
エルゴノミストって一体誰?って感じではありますが、気にせず次にいきましょう!
Kensington Pro Fit Ergo Verticalのスペック
ブランド | Kensington(ケンジントン) |
---|---|
メーカー | アコ・ブランズ・ジャパン |
型番 | K75264JP |
製品サイズ | 13.65cm × 8.55cm × 6.67cm |
製品重量 | 155g |
ボールサイズ | 34mm |
対応機種 | スマホ・タブレット・PC |
対応OS | Windows 8.1, 10; MacOS X 10.13以降 |
接続方法 | ワイヤレス |
接続方式 | Bluetooth/2.4Ghz無線方式(USB有線モデルも有り) |
無線接続数 | 3台まで接続可能(2.4GHz×1:Bluetooth×2) |
今回私がレビューする「K75264JP」は、Bluetoothと2.4GHzの無線接続のみですが、有線接続の別モデルもあります。
でも有線モデルは売り切ればっかりだったので、もう廃盤になってしまってるっぽい?

Kensington Pro Fit Ergo Vertical開封の儀&同梱物
本体のレビューに行く前に、まずはパッケージの裏表から見てもらいましょう。
この、ホワイトボディにシルバーのボールという組み合わせが、なんだかかっこよくてテンションが上ります。
基本、ガジェットは黒派の私ですがホワイト選びたくなっちゃいますよね。
フタを開けると、ダンボールの穴からボールがコンニチワー
同梱物は、2枚の説明書と無線接続用のドングル(2.4GHzナノレシーバー)と、あと写真にはないんですが、お試し用の単3電池が2本入っています。
Kensington Pro Fit Ergo Verticalの外観など
そしてこちらが本体。
このカラーリングがものすごくおしゃれ。
あと、かなり立体的な形をしているので、この1枚の写真だけじゃ全貌が把握しにくいです。
なので、両サイドからもご覧いただきます。
かなり独特な形状してますよね。
先に言っちゃいますけど、この形のおかげでめちゃくちゃ操作しやいんです、これが。
ホイールを除くと、ボタンは計7つ搭載されています。
7番のボタンは無線モードを切り替えるためだけにあるボタンで、その他の操作を割り振ることはできないのでご注意。
1、2のメインボタンは「カチ、カチ」と、しっかりとクリック音がするタイプです。
トラックボールに設定しておける機器は、2.4GHz×1と、Bluetooth×2の合計3台分。
このボタンを長押し(3秒位)することで、接続先の機器が順番に切り替わっていきます。
長押しが必要なのは、たぶん誤操作防止のためなんだろうけど、サクサクと切り替えできないのは若干マイナス。
ちなみに私は、メインPCを2.4GHz、タブレットをBluetoothで接続して使っています。
スクロールホイールは軽めのラチェット感があり、回した感触も高級感あり。
クリックと左右にチルトさせることもできます。
底面は滑り止めラバー付きで、電池ケースとボタン類が配置されています。
右側の一番大きなボタンは「ボール取り出しボタン」で、このボタンを押さない限りはひっくり返してもボールが落ちない仕様。
底面のボタン類をズームで撮影したの図。
右下の電波マークみたいなボタンを長押しすることで、Bluetoothがペアリングモードに突入します。
右上のDPIスイッチでは、マウスカーソルの速さを3段階で調節可能です。
Kensingtonのロゴマークがある部分は、無線ドングルの収納場所になっています。
充電式ではなくて、単3電池2本で動くタイプです。
最近は電池式のほうが主流になってきたなあ、という印象。
これがなくなったらエネループと入れ替えとなることは言うまでもないでしょう。
ただ、付属の単3電池で、通常使用で18ヶ月の使用が可能とのことだったので、まだだいぶ先にはなりそうですがw
ボールを取り外すと、中には3つの支持球と1つの光学センサーがありました。
支持球はたぶん人口ルビー製ですかね。
操球感は、最初はゴロゴロと回転する感触がありますが、シリコンスプレーなどを塗って数日操作していると、するするとスムーズに回りだします。
ボール単体で見ると、仁丹をズームで撮影しているように見えますねw
とはいえ、シルバーのこの感じがシブイ!
Kensington Pro Fit Ergo Verticalをキーボードの横に置いて、自分の目線から見たイメージ(左)と、操作している時の図(右)です。
実に自然な感じでマウス操作できるということがイメージできるかと思います。
実際、手首や手の甲なんかがめちゃくちゃ楽で、このトラックボールの上にずーっと手を置いておきたいくらいです。
サイド部の戻る/進むボタンを操作しているの図。
上側のボタンはとても押しやすいけど、下のボタンは手が大きめの私だとちょっと窮屈な感じになります。
KensingtonWorksでボタン配置などをカスタマイズ可能
Kensington製のトラックボールということで、KensingtonWorksを使って各ボタンの割り当ての変更や、ポインターやスクロールスピードをカスタマイズすることが可能です。
こんな感じで、マウスやキーボードの操作を割り当てることができます。
ただし、マウスホイールの回転・押し込み・左右チルトは、いずれも設定変更することができません。
ポインターやホイールのスクロールスピードの変更もできます。
親指トラックボールは1回の操球でのポインターの移動距離が短めなので、自分が使いやすいようにここで細かくセッティングを出しておきましょう。
Kensington Pro Fit Ergo Verticalの良かった点
とにかく手首が楽
Kensington Pro Fit Ergo Verticalの最大のメリットは、これに尽きるでしょう。
握手をするような自然な状態でキープできるので、とにかく手首が楽なんです。
今まさに手首に違和感や痛みなどを感じてるって人には、特におすすめしておきます。
クールなデザインでPCデスク映えする
まあこれは人によるっちゃそうなんですが、個人的にはめちゃくちゃカッコイイデザインだなと思ってます。
キーボードの横にこれが並んでると、もうそれだけでテンションが上がる!
コンパクトボディでデスクの場所をとらない
ゴツいデザインのものがあるトラックボールマウスの中でも、Kensington Pro Fit Ergo Verticalはかなりコンパクトな部類。
さらに、その場所から動かす必要がないというトラックボールの特性もあいまって、デスク上の場所をとらないというのもひとつのメリットだと言えるでしょう。
電池が長持ち
最初に付いてる(かなりしょぼいであろう)電池で、18ヶ月持つってのもちょっと驚きですよね。
交換すりゃいいだけとはいえ、若干面倒な作業ではあるので、電池が長持ちするに越したことはありませんよね。
Kensington Pro Fit Ergo Verticalがイマイチだった点
2.4GHzだと若干不安定・・?
おま環なのかもしれませんが、私の環境だと2.4GHzでの接続がやや不安定な印象でした。
たとえば、たまに反応が遅れたり、ポインターがとんだりとかそんな感じ。
逆にBluetoothだと、安定した状態で使うことができました。
作業に支障が出るレベルまではいかないものの、こういうのがあると若干ストレスを感じますよね。
うーん、いっつもは逆なんだけどなあー
割り当てできないボタンがある
上でも触れましたが、スクロールホイールや無線切り替え用のボタンには、機能を割り振ることができません。
せっかくそこにボタンがあるんだから、割り振りできるようにしてくれた方が嬉しかった。
Kensington Pro Fit Ergo Verticalの評価
機能性 | 4 |
コスパ | 4 |
デザイン | 4.5 |
手首の負担軽減 | 5 |
総合 | 4.5 |
さいごに:手首の負担軽減のみで見ると最強のトラックボールマウスです
2.4GHz接続がやや不安定?や、スクロールホイールの割り当てができない、などの弱点も見られたものの、総合的に見ると完成度の高いトラックボールだと感じました。
1回の操球でのポインターの移動距離が短いという弱点もありますが、これはこの機種に限らず、親指トラックボール全体に言えることなので、そこはKensingtonWorksのセッティングでカバーしましょう。
手が大きめの私には戻るボタンの操作がちょっと窮屈だったりしたので、手のサイズが小~中くらいの人にはさらにしっくりと来ることかと思います。
この手の形状のマウスは今回がはじめてだったんですが、けっこういけるもんですな。 また別のやつも試してみよう。

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