ということで、エレコムのISTのベアリングモデルをレビューです。
いや最初はね、正直そこまで興味があるわけじゃなかったんです。
エレコムからベアリングを採用したトラックボールが発売されるらしいぞ!という噂は耳にしてはいたんですけど、ベアリングであること以外はなんら変哲がなさそうだったし、そもそもベアリングだからってそんな変わらんでしょ・・?
くらいに思っていたんですけど、延期期間を経ていよいよ発売となったころには、なぜか興味津々になり「もう我慢できねえ!」と衝動買い。
いや、結局買うんかい、私・・・(汗)
ということで、せっかく手にすることができたので、その使用感をガジェット好きのみなさまと共有するべく、記事にしようと思った次第です。
もう最初に結論から言っちゃいますけど、ベアリングモデルのトラックボールの操球感は異次元でした!
ページ下部には、ボール回転のスムーズさがわかるコロコロ動画も用意しているので、あわせて参考にしてください。
トラックボールIST ベアリングモデルのスペック
メーカー | エレコム |
---|---|
接続方式 | 有線/Bluetooth/2.4GHz無線 |
Bluetooth規格 | Bluetooth 5.3 Class2 |
対応プロファイル | HOGP(HID Over GATT Profile) |
読取り方式 | IR LED |
センサー分解能 | 500DPI |
ボタン数 | 5ボタン ※ホイールボタン含む |
ボール径 | 直径36mm |
支持球 | ベアリング |
電源 | 単3電池 |
電池寿命 | 最長約46ヶ月(アルカリ乾電池使用時の目安) |
サイズ | 幅約96mm×奥行約126mm×高さ約52mm |
重量 | 約146g |
同梱物 | トラックボール本体×1台、動作確認用単3形アルカリ乾電池×1本、取り外しツール×1本 |
保証期間 | 2年間 |
トラックボールIST ベアリングモデルの種類
接続方式 | 有線 | 無線2.4GHz | Bluetooth |
品番 | M-IT11UR | M-IT11DR | M-IT11BR |
支持球 | ベアリング | ベアリング | ベアリング |
カラー | ブラック/ホワイト | ブラック/ホワイト | ブラック/ホワイト |
ISTのベアリングモデルには、上記の3種類があるので購入時はあなたの環境に合ったものを選びましょう。
ちなみに今回私が購入したのは、右の「Bluetooth接続モデル」です。
開封の儀
パッケージはエレコム製品ららしさが感じられる、なんの変哲もないシンプルなデザイン。
フタを留めているテープは、一度剥がすと新品じゃないことがわかる ELECOM のロゴ入りのものとなっています。
まあ私は剥がさずにカッターで切り取ったけどね。
パッケージの表面には、「宙に浮くような、かつてない操球体験」とありますが、正直(ほんまかいな…)というのが、この時点での私の気持ちでした(疑ってスマン…)
箱を開けてみると、まさかのダブルパッケージ!
日本語が書いてある箱の中に、英語の箱が入っている形でした。
一説によるとこれ、手作業で行われていたらしいっすね。大変だったでしょう(汗)お疲れさまでした。
フタを開けて IST くんとついにご対面。
中に入っているのは、トラックボールマウス本体と、ベアリングパーツ交換用の小さなこの工具のみ。
その他は、説明書もなにも入っていない思い切った構成。 ・・・まじか!!
ちなみにこの工具を使って、人工ルビーモデルとの交換も可能らしく交換用パーツも販売されています。
(現状エレコム公式サイトでのみ販売されてるっぽいです)→ Amazonでリリースされました!
つまり、人工ルビーモデルと交換用ベアリングパーツを別々に購入して、このトラックボールを作ることも可能だということ。
まあ、その方が高くつくんですけどね(笑)
すでに IST の人工ルビーモデルを持っている人が交換して使う分には、いいかもしれませんな。
エレコムIST ベアリングモデルの外観
さて、こちらが IST 本体の外観です。
ボールの直径が 36mm と、一般的な親指トラックボールと比べてやや大きめなこと以外は、至って普通のトラックボールって感じです。
ちなみにこの写真だとボールがシルバーっぽく見えますが、実際はラメが入ったグレー寄りの色。
前は赤ばっかだったトラック”ボール”だけど、最近はグレーが主流になってきた感がありますな。なんでやろ?
続いて前後からも見てみる。
角度調整ができない軽めの傾斜が付いているエルゴノミックなデザインで自然につかみやすいです。
左/右クリックに加えて、戻る/進むボタン、そして押し込みできるホイールをあわせて合計5つのボタンがあります。
あとは、本体の電源スイッチに、その下にある小さなボタンを長押しすることでペアリングできます。
使ってみた感じ接続性は良好だけど、複数台接続もできないし、もちろんマルチペアリングもできない。
あと、ホイールの左右チルトもできません。
そして各種スイッチのクリック感は、カチカチと音がなるマウスとしてごく標準的なタイプのあのやつ。
この辺、価格を考えるとうーん… ってなっちゃいますよね。
中を掃除したい時は、底面のこの穴に指を突っ込んでボールを外します。
ボタンで外せるおしゃれな機種もあったけど、まあこのシンプル構造も悪くない。
電源は単3電池1本のみですが、最長で約46ヶ月間駆動してくれるとのこと。
電池1本で4年近くも持つ・・・だと・・!!
余計な機能がない分長持ちなんでしょうけど、これくらい長期間持ってくれるのはありがたいっすな!
次はエネループに交換するということは、言うまでもないでしょう。
そしてこちらが本機の最大の特徴のベアリング部。
ボールを外すと3つのベアリングが配置されているほか、ボールに親指を当てた時に真下に来る部分にセンサーが付いているというのも、本機の特徴だと言えるでしょう。
これのおかげで直感的かつ、精密なポインター操作が可能になっている(ような気もする)
ベアリングは特にみなさん気になる部分だと思うので、色んな角度から撮影してみました。
さらにズームで、どん。
支持部がベアリングであることのメリットは、操球がスムーズなだけじゃなくて、ボール表面を擦らないことで支持部にゴミが溜まりにくくなるという特徴もあるようです。
なるほど。 トラックボール使いにネックとなる、あの面倒な手垢掃除の頻度が少なくなるということですな!
ちなみにこの時点で、まだ買ってから2日程度しか経っていないので実体験として確認はできておりませんが、まあエレコムさんがそう言うんだからそうなのでしょう。
ふむふむ・・ここにこのベアリングが装着されているというわけですな。
トラックボールIST ベアリングモデルコロコロ動画
ではここらで、約束していたボールコロコロ動画も見ていただきましょう。
人工ルビーとかセラミック支持球タイプと比べて、圧倒的にスムーズに回転していることがわかるかと思います。
たとえばそれらのモデルのボールって、特に新品とか久しぶりに使った時に、回転しはじめに「キュッ」って感じの引っ掛かりを感じることがあるじゃないですか。
ひどいやつだと、その後「ガリガリ」という感触のものもありますよね。
ベアリングタイプでは、そういう引っ掛かりや摩擦的なものがほとんど感じられなかったんです。
これはちょっと感動モノですよ。
エレコムマウスアシスタントで各種設定も可能です
エレコム製のトラックボールということで、エレコムマウスアシスタント5を使って各種設定をすることもできます。
とはいっても、5ボタンしかないので、ほとんど設定を変えることはないと思いますけどね。
私はポインターの速度をちょっと早くして、ホイールクリックを F5 に変更した状態で使ってます。
トラックボールIST ベアリングモデルを実際に使ってみた感想
あまりの操球のスムーズさに、最初は戸惑い、ちょっと使いづらくも感じられたんですが、数時間使用を続けてみると、あら不思議!
めちゃくちゃ使いやすいじゃないか、これ! って感想になりました。
私、普段は SlimBlade Pro を愛用していて、これ以上のものはないだろうと思っていたんですが、今のところは IST くんがメインマウスになり代わっている状況。
それくらい使いやすいです。
え?これの人差し指タイプで、静音のプログラマブルなボタンが12個くらいあって、さらに大型ボールタイプのやつが来たら起こしてくれって?
メーカーさんも色々と大変でしょうから、あんま無理言っちゃダメですよ。
トラックボールIST ベアリングモデルの評価
機能性 | |
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コスパ | |
デザイン | |
実用性 | |
総合評価 |
買う時は人工ルビーモデルと間違えないように注意です
追記:1週間使用レビュー
イストを使いはじめてから1週間が経過しました。
使っている内に色々と粗が目立ってきて、結局スリムブレードに逆戻りすることも多い中、イストくんはいまだにメインマウスとして使い続けています。
1度も他のトラックボールに浮気することなく!
親指トラックボールとはいえ、これだけスムーズに操球できるのがやはり使いやすい。
Bluetoothの接続性もよく、不便を感じることなく使えています。
ただ単にボールをコロコロしているだけでも気持ちいいし、なにより ”ポインター飛ばし” がめちゃくちゃはかどる!
ポインター飛ばしとは、ボールをシューッと勢いよく弾いてマウスポインターを一気に移動させることです。
大画面モニターを使っている私からすると、これがやりやすいのがめちゃくちゃありがたいです。
あまりの操球のスムーズさに最初は戸惑いもありましたが、1週間使い続けてきたことでだいぶ慣れてきた感じです。
一方で弱点は、Photoshopなどでの細かい操作がやりにくいということ。
これは親指トラックボール全般に言えることなんですが、イストの場合は特にスムーズすぎるがゆえに、ポインターの微調整などがやりにくくなってしまっている感じ。
なので、そういった細かい作業が中心の人には向かないかもです。
そしてこれが1週間経過後にボールを外して内部を撮影した写真。
1日10時間は使用しているんですが、たしかに手垢みたいなのは溜まりにくいようです。
逆にホコリが入りこんでいるのは、構造上ボールと本体の間に隙間ができているからでしょう。
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