
AI画像生成って最近よく聞くけど、一体どれ使えばええんや…?



MidjourneyやStable Diffusion、名前は聞いたけど最初がめんどくさそう…
って人は少なくないはず。
前回の記事では、画像編集もできるAI Easeを紹介しましたが、、


今回は、画像生成メインの【PicLumen】というサイト。 そしてこれが思った以上に”アリ”だった。
実際に使ってみて感じたこと、他サービスとの比較も交えてがっつり紹介させていただきましょう!
PicLumenとは?ざっくり紹介


PicLumenは、完全ブラウザベースのAI画像生成ツール。 つまり、PCアプリをダウンロードしたりすることなく、普段使っているブラウザですぐに使えるということ。
最低限アカウントを作成する必要はあるけど、無料プランがあってこれがけっこう使えます。
また、とにかく操作がシンプルでAI画像生成初心者にも超優しいというのが、大きな特徴! まだやったことがない人ですぐに使い始められます。
作成した画像の商用利用が許可されているのも、我々みたいに仕事で画像生成を活用する人にとっては嬉しいポイント。(※詳しい利用規約は公式でチェック:AI画像を商用プロジェクトに利用できますか?)
PicLumenの使い方
PicLumenを使い始めるには、以下にやり方に沿って進めるだけで簡単に画像が生成できます。
PicLumen公式サイトを開いたら、右上にある「今すぐ試す」をクリック。


Sign in(ログイン)画面が開くので、そのままメールアドレスやGoogleアカウント(簡単なのでおすすめ)などに進むとすぐにアカウント作成ができます。(記事執筆時点ではメール認証などはなかったです)


アカウント作成ができたら画像生成画面が開くので、左メニューから「生成」を選んで、上の枠内にプロンプトを入力しましょう。


なお、PicLumenは記事執筆時点では日本語プロンプトに対応していませんが、プロ版にアップグレードすることで入力したプロンプトを直接英語に翻訳する便利機能つき!


プロンプト欄の右のイクラ(よく見たらバラでした)みたいなアイコンをクリックすると、モデルの選択ができます。(とくにこだわりがなかったらデフォルトのままでOK)





各モデルの違いについては以下のとおりです!
モデル | 特徴 | 仕上がり |
---|---|---|
PicLumen Art V1 | 芸術的・抽象的なスタイル | 筆で描いたような質感や創造的な形状が特徴 |
PicLumen Realistic V2 | リアルな描写に特化 | 肌や光の質感も自然、商品画像っぽい用途にも◎ |
PicLumen Anime V2 | アニメスタイルの画像生成 | くっきりした線・色使い、漫画的なタッチ |
PicLumen Lineaet V1 | 線画(Lineaet)スタイル | シンプルなモノクロ線画で構造を捉えるのに便利 |
Pony Diffusion V6 | マイリトルポニー風の3Dスタイルに強い | 目が大きく、光沢感があり、可愛い・ファンシー系 |
FLUX1-schnell | おそらく高速生成に特化したリアル系モデル | 現実寄りだが、ディティールはやや簡素化されているっぽい |
もし、目的な「ブログ用とかのリアルな製品画像」なら「PicLumen Realistic V2」、「キャラクター系」なら「Anime V2」や「Pony Diffusion V6」といった感じで使い分けると吉。
次は、モデルの右にある縦横比を選択。 ブログとかで使うなら、16:9 とか 3:4 あたりが一般的ですな。


その他細かい設定は、虫メガネアイコンの左にあるハンバーガーメニュー(「三」みたいなやつ)から行えます。


Guidance Scale
意味 | 画像生成における「プロンプトの忠実度」を調整するパラメータ |
---|---|
低い値(例:1~5) | AIが自由に生成する傾向が強く、創造的な画像になるが、プロンプト通りにならない可能性あり。 |
高い値(例:10~20) | プロンプトの内容に厳密に従うが、画像の多様性が下がる傾向。 |
Steps(ステップ)
意味 | 画像生成にかけえるステップ数(反復回数) |
---|---|
少ないステップ (例:6~10) | 生成が速いが、仕上がりが粗くなることも。 |
多いステップ (例:20~50) | 制度の高い画像が期待できるが、生成に時間がかかる。 |
Seed(シード)
意味 | 「シード値」は画像の生成における乱数の初期値。 |
---|---|
ランダム | 毎回違う画像が生成される(同じプロンプトでも異なる結果) |
固定(Fixed) | 同じプロンプト&設定で常に同じ画像が再現される。再現性が欲しいときに便利。 |
ネガティブプロンプト(Negative Prompt)
意味 | 生成時に「含めたくない要素」を記述します。 |
---|---|
例 | 「blurry(ぼやけた)」「extra fingers(指が多い)」「low quality」など |
効果 | 意図しない要素の出現を抑えることで、よりクオリティの高い画像生成が可能になる。 |
基本おすすめ設定(初心者向け)
項目 | 推奨値 | 解説 |
---|---|---|
Guidance Scale | 7~12 | プロンプトにある程度従いつつも、創造性も保てるナイスなバランス |
Steps | 20~30 | 品質と速度のバランスがよく、ほとんどの画像で十分。 |
Seed | Random | 初回はランダムで何種類か試して、気に入ったのが出たら「固定」に切り替えるのがおすすめ。 |
よく使われるネガティブプロンプト
ネガティブプロンプトは、最初はこれをコピペでOK!
blurry, low quality, jpeg artifacts, watermark, text, deformed, bad hands, extra limbs, extra fingers, cropped, ugly
実際に作ってみた!画像クオリティの実力チェック
まずはおまかせで生成してみた(標準スタイル編)
ではまずは、PicLumenの設定を変更せずに、プロンプトのみのおまかせで3枚ほど作ってみましょう。
sunset over a forest lake, calm water, ultra-realistic, cinematic lighting
(日本語訳:森の湖に沈む夕日、穏やかな水面、超リアル、映画のような照明)


a young woman in futuristic clothing, glowing background, cyberpunk style, high detail, vibrant lighting
(日本語訳:未来的な服を着た若い女性, 光る背景, サイバーパンク風, ハイディテール, 鮮やかな照明)


cute cat wearing sunglasses, sitting on a skateboard, cartoon style
(日本語訳:サングラスをかけたかわいい猫、スケートボードに座っている、カートゥーン風)


モデルを指定していなくても、プロンプトだけでもいい感じに仕上がりますね!
ただ、2枚目の女性のやつはけっこう画像生成AIあるあるな感じではありますな。
人物生成の実力を検証
a beautiful Japanese woman, studio lighting, soft focus, high detail
(日本語訳:美しい日本人女性、スタジオ照明、ソフトフォーカス、ハイディテール)


画像生成AIだと「日本人女性」と指定しても、アジア人女性っぽいテイストで出力されることが多いですが、これはわりと日本人ぽい感じですな!
a male character in anime style, blue hair, wearing a hoodie, cheerful expression
(日本語訳:アニメスタイルの男性キャラクター、青い髪、パーカー着用、明るい表情)


ファンタジー&背景アートはどう?
floating castle in the sky, surrounded by clouds, vibrant colors, concept art
(日本語訳:空に浮かぶ城、雲に囲まれた城、鮮やかな色彩、コンセプトアート)


cyberpunk cityscape, flying cars, neon lights, ultra-detailed background
(日本語訳:サイバーパンクな街並み、空飛ぶ車、ネオン、超詳細な背景)


きっちりプロンプト通りの画像が生成されておりますが、依然として看板の文字とかは苦手そうな雰囲気。
スタイルの幅をチェック(アート調・絵本風・写真風など)
写実系(リアル写真風)
a close-up photo of a strawberry shortcake on a wooden table, natural lighting, shallow depth of field, realistic style
(日本語訳:木のテーブルの上に置かれたイチゴのショートケーキのクローズアップ写真、自然光、浅い被写界深度、写実的なスタイル)


デジタルアート風(ゲーム系・イラスト系)
a futuristic samurai standing in neon-lit Tokyo, dynamic pose, glowing sword, digital painting style
(日本語訳:ネオンに照らされた東京に立つ近未来的な侍、ダイナミックなポーズ、光る刀、デジタルペインティングスタイル)


水彩画・手書き風
a peaceful countryside with hills and flowers, watercolor painting, soft pastel tones, hand-painted style
(日本語訳:丘と花のあるのどかな田園風景、水彩画、ソフトパステル調、手描き風)


アニメ・漫画スタイル
a cheerful anime girl with pink twin-tails, school uniform, cherry blossoms falling, anime style
(日本語訳:ピンクのツインテールの元気なアニメの女の子、制服、散る桜、アニメ風)


ショートケーキとか水彩画風は、しっかりディティールまであってかなりレベルが高いんじゃないでしょうか!?
一方で、アニメ風はややクセが有る感じではありましたが、プロンプトなどがハマるといい感じのやつが出力されます。
【徹底比較】PicLumen vs Midjourney vs Stable Diffusion
項目 | PicLumen | Midjourney | Stable Diffusion(WebUI等) |
---|---|---|---|
利用形式 | ブラウザ | Discord経由 | ローカル/ブラウザ系UI |
無料枠 | あり | 一部あり(トライアル) | 無料(モデルDLのみ) |
難易度 | 超かんたん | 中級者向け | 上級者向け(UIにより変動) |
プロンプト言語 | 英語(有料版で和訳可能) | 英語メイン | 英語メイン(和訳も可能) |
カスタマイズ性 | 低~中 | 高 | 超高い(細かい調整OK) |
出力速度 | 速い | やや遅め | PC性能による |
商用利用 | OKの | 有料でOK | モデル・ライセンス依存 |
※画像の商用利用については、各サービスの利用規約でご確認ください。
特徴ごとの比較
画像のクオリティ(構図・美しさ)
- Midjourney:圧倒的ん映える。絵の完成度が高い。
- PicLumen:破綻が少なく安定感があるが、生成の幅はやや狭めな印象。
- SD:モデル次第で何でもできるが、設定が細かくてとにかく難しい。
手軽さ・導入のしやすさ
- PicLumenがダントツ。難しいことは何も考えずにポチッ!で生成できる。
- MidjourneyはDiscordアカウントとコマンド操作がちょっと面倒。
- SDはモデルやWebUIの導入がそもそもハードル高い。
プロンプトの細かさ
- MidjourneyとSDは細かい指定に強い(たとえば「柔らかい光」「背景にネオン」など)
- PicLumenはある程度の精度で出してくれるが、詳細な調整は難しい。
カスタマイズ性・拡張性
- SDは自作LoRAやControlNetで無限にいじれる。
- Midjourneyはスタイル指定が上手く効く。
- PicLumenは「AIにおまかせ」的な印象。
PicLumenのメリット・デメリットまとめ
良かったところ | 気になった点 |
---|---|
初心者にやさしい 操作が直感的でわかりやすい すぐ効果が見れるのがいい感じ 無料でも使える幅が広い | プロンプトの自由度は少なめ 解像度が選べない場合がある 生成画像のバリエーションは少なめ? |
【タイプ別】どの画像生成AIを選ぶべき?
こんな人におすすめ | サービス |
---|---|
AI画像に初挑戦な人 | ☑ PicLumen |
映えるSNS投稿をしたい人 | ☑ Midjourney |
LoRAやControlNetを使いたい | ☑ Stable Diffusion |
手軽に生成だけしたい | ☑ PicLumen |
とにかく最強の自由度が欲しい | ☑ Stable Diffusion |
クライアント案件にも使いたい | ☑ Midjourney(有料)or Stable Diffusion |
まとめ:PicLumenは画像生成AI初心者には最高の入り口
そんなわけで、PicLumenの使い方と、Midjourney・Stable Diffusionとの比較をやってきました。
向き不向きはあるものの、各AIには明確な特徴があるので、自身の用途を考えてみたらおそらく迷うことはないんじゃないでしょうか。
MidjourneyおやSDと比べるとさすがに自由度は低いけど、あまり細かい設定とかをしたくない私みたいな人にとっては、難しいこと抜きで ”それっぽい絵” がサクッと出てくるPicLumenはとにかく楽!
無料で使える幅もかなり広いので、「なにから始めたらええん?」って人にとっては、まさにベストな選択肢だと言えるでしょう。
画像生成AIの最初の一歩として試す価値、めちゃくちゃある!
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