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ARグラス「TCL NXTWEAR S+」レビュー!アダプターセットで何ができる?

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ARグラス「TCL NXTWEAR S+」レビュー!アダプターセットで何ができる?
電化ねこ

ARグラスってなんか凄そうだけど、一体なにができるの?

電化ねこ

セット販売されているアダプターの意味は・・?

なんて感じで、ARグラスに興味はあるけど使い道がイマイチわからん! って方もけっこういるんじゃないかと思います。(少なくとも私はそうでした)

そんなわけで、今回は私がKIKITOでレンタルしてきた「TCL NXTWEAR S+ アダプターセット」のレビューも兼ねて、ARグラスの機能や、セットで販売されているアダプターは何のためにあるのか、などについて解説していこうと思います。

目次

ARグラスとは

ARグラスとは、Augmented Rreality(拡張現実)の機能を備えた「メガネ側のウェアラブルデバイス」の総称です。

今回レビューする「TCL NXTWEAR S+」を装着すると、眼の前に大画面を表示させることができます。

「大画面って言っても一体どれくらいやねん」と思ったかも知れませんが、その辺についてもおいおい解説していきます。

今販売されているARゴーグルのほとんどがメガネ型なので、VR(Virtual Reality:仮想現実)ゴーグルよりも手軽に装着できるというのは、完全なメリットだと言えるでしょう。

レンタルした理由

今回TCL NXTWEAR S+をレンタルした理由は、なんといってもARグラス自体への興味ですよね。

最近やたら新商品が発表されてるみたいだけど、「実際のところはどんなもんやねん」と。

海外製品ばっかりのためか、販売ページとか紹介されているサイトなんかを見てみても、どんなもんなのかがイマイチピンとこなかったんですよね。

まあ結論から言っておきますと、TCL NXTWEAR S+については「スマホやタブレットやPCの画面を眼の前に映し出すだけ」という、超シンプルなものでした。

それ以上でもそれ以下でもなく、ただ、そのシンプルさゆえのメリットもあります。

以下より、その辺の詳細について見ていくとしましょう。

外観

ではこちらが、TCL NXTWEAR S+の本体画像です。

前面から見ると「ちょっとゴツ目のサングラス」といった印象ですな。

だからといって、これをつけて外に出る勇気はありませんし、まあ外につけていく理由もない(笑)


反射するタイプのレンズはカッコイイ感じだけど、一方でフレームは思ったよりもプラスチッキーでちょっとチープさが感じられるような気もしますが、どうでしょう?


つるを開いてみると、レンズの内側に斜めの反射板がついていることがわかります。


左右のつるには、それぞれ音量調節と画面の輝度調節用のダイヤル、そしてスピーカーがついています。

当たり前かもしれませんが、MetaQuest3のようなVRゴーグルと比べて、かなりシンプルな設計。

スピーカーは意外にMetaQuest3に近いレベルのいい音が鳴ります。


右のつるの終端にあるコネクターはマグネット式で、付属のコネクターを近づけるとピシャッと強くくっつきます。

ARグラス全般がそうなんですが、このTCL NXTWEAR S+にも無線接続機能がない(そもそもバッテリーが内蔵されていない)ので、使う際には必ずこのコネクターを利用する必要があります。


ソニー製の Micro OLED(有機EL)を使ったデュアル・フルHDが搭載されています。

ぷにっと柔らかい鼻パッド(カプセルタイプのエアーノーズパッド)もいい感じで、長時間着けていても痛くなりにくそう。


レンズ中央部にはセンサーが内蔵されていて、メガネを外すと画面もオフになります。

再度かけたときの復帰も速くて実用的な感じ。

同梱物

説明書やコード類などの同梱物はこれらで全部。

ARゴーグル本体接続用のマグネットケーブルと、交換用のノーズパッドとそれ用の精密ドライバー、そして近視/遠視補正レンズとそれ用のフレームです。

説明書はめちゃくちゃ小さいですが、一応日本語の説明もあり。

マグネットケーブルは、接続したスマホをズボンのポケットに入れたらちょうど良いくらいの長さですが、PCなどで使うことも考えると、もうちょっと長さがあった方が助かったかな。

あと、このマグネットケーブルは単体での販売がされていないようなので、もし紛失してしまうとかなり困ったことになるでしょう。


あとは持ち運び用のケースも付属しています。

TCL NXTWEAR S+ アダプターの詳細

今回はアダプターセットをレンタルしたので、そっちの方の詳細も見ておきましょう。

アダプターセットの同梱物は以下のとおりです。

  • アダプター本体
  • 充電データケーブル(C to C)
  • USBケーブル(C to Lightning)
  • USBケーブル(C to C)
  • 取扱説明書など

このアダプターはなんのためにあるのかというと、TCL NXTWEAR S+と直接接続に対応していない「iOSデバイス」「DisplayPort非対応デバイス」と接続するときに必要になります。

もっと平たく言うと、iPhoneなどのアップル製デバイスや、古めのAndroidなどと接続するときは、このアダプターが必須になるということです。

実際、私の手持ちのGalaxy S22はダイレクト接続で動作しましたが、iPadではアダプター経由でないとARグラスに画面が表示されませんでした。

なので、アップル製のデバイスでの利用を考えている人は要注意ですね。


実際に使う時は、付属の短いケーブルでスマホと接続してこのように使います。

ちなみにマグセーフが搭載されたiPhoneだと、ピタッとくっつくらしい。

実際に使ってみた

スマホ・タブレットでの使用

TCL NXTWEAR S+はプラグアンドプレイなので、DisplayPort出力に対応したスマホやタブレットに接続すると、すぐに画面が表示されます。

ただ、最初に起動画面をはさむので、ロゴが表示された数秒後に実際の画面が表示されるという感じです。

手持ちのGalaxy S22と、Galaxy Tab S8 +で接続してみましたが、両方とも問題なく画面が表示されました。

ARグラスという性質上、実際の画面を撮影することは難しいですが、スクショするとこうなります。

普通のスマホ画面とデザインが違うのは、スマホが「DEXモード」で表示されているからです。

AndroidのDEXモードは、サムスン製のAndroidスマートフォンを、モニターやテレビに接続してデスクトップPCのような操作ができる機能です。Galaxyシリーズの一部機種で利用できます。

DEXモードになると、スマホをタッチパッドのように使って操作することになるのですが、これとARグラスの相性が抜群に良い感じ。


画面上からスワイプして開いた通知パネルの中にある、「Dex」をオフにすることで、通常のスマホ画面をミラーリングさせることもできます。

ただこの使い方だと、操作時は画面を見ないといけないので、ARグラスとの相性はあまり良くありません。

YouTube・Netflix・プライムビデオも問題なく視聴できることも確認。

一方で、アダプター経由で接続したiPadでは、上記の3つとも表示させることはできませんでした。

この時点で、アップル製デバイスを使っている人の選択肢からは外れてしまいそうですな。

Windows PCでの使用

私が使っているWindows10 PCには、DisplayPort対応のUSB-Cポートがなかったので、別途変換コネクターと延長ケーブルを使って接続しました。

使用したのがこちらの2点。

延長ケーブルを使用すると電力不足で画面が表示されないケースもあるとのことでちょっと不安だったんだけど、この組み合わせで普通に使えました(良かった!)

まあ、この HDMI to USB C 変換アダプターには、別口の給電用ポートもついているので、もし電力不足に陥ってもこれを使えば大丈夫っぽいです。


PCに接続すると、普通に外部ディスプレイとして認識されます。

私は現状2画面モニター環境だったのが、そこにもう1画面プラスされた形ですな。

マルチディスプレイ表示に関して

販売元のTCLのサイトから「TCL NXTWEAR Mirror Studio」というソフトをダウンロードすることで、マルチディスプレイ的な使い方もできるらしいんですが、残念ながら私の環境だと上手く表示させることができませんでした。

HDMIから接続していたせいかもしれませんが、アプリを起動させても画面の表示がバグってしまうだけで、どうにもうまくいかない感じ。

まあ、マルチディスプレイっていっても、このアプリ画面の中に表示させたいウィンドウをドロップして複数表示させるだけのもんだから、別にいらないっちゃいらないんだけど、ちょっとモヤる結果に。

総評

メリットデメリット
画面が明るくて鮮明
手軽に使える
充電切れの心配がいらない
画面が常に目の前にある
長時間利用でも疲れにくい
コードがちょっと邪魔
眉間の辺りが熱くなる
画面が固定できない
スマホの電池を食う
画面端が若干見にくい

TCL NXTWEAR S+を使ってみてまず感じたのが、予想していたよりもはるかに画面が明るくて鮮明だということ。

たとえばプロジェクターだと周囲が明るい環境だと画面が薄くなって見づらかったりしますが、TCL NXTWEAR S+では明るい環境でも普通に使えるレベルの鮮明が映像が映し出されます。

あと、メガネ形状だから気軽に装着できるというのも完全にメリット。

ゴツいVRゴーグルだと、どうしても装着するのがおっくうになっちゃいますからね。

「215インチ相当」と謳われている画面サイズについては、壁の近くだと40インチくらいで、遠くの壁に向けると200インチくらいにも見えるって感じでしょうか。

他のレビューにもありますが、実際に見ても「うおー画面でけー!」とはならないんじゃないかと思いますね。

あと気になったのが、画面の端が若干見にくいということ。

私の場合だと、特に画面の左端と左上あたりが若干ボヤけて見える感じでした。

ゲームとか動画などを見ていると気にならないんだけど、たとえばブラウザで検索バーに文字を入力するときに「なんか見にくいな…」って感じです。

画質的には全然作業でも使えそうなのに、これのせいで使いにくくなってしまっている惜しい感じ。

なので、どちらかというとゲームや映画・動画視聴など、エンタメ的な使い方が向いているデバイスだと感じました。

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この記事を書いた人

よっしーのアバター よっしー アラフォー専業ブロガー

ガジェットをこよなく愛するアラフォー専業ブロガー。一日一回はキーボードに触らないと指がむずむずしてくる文字打ちたい病。デジモノ&サービスをゆる~くながらも的確に紹介&レビューしていきます。

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