相手の顔が見えないインターネット空間ですが、実は個人情報がバレバレだってこと、知ってましたか?
「個人情報が見れるのなんてハッカーくらいでしょ」なんて軽く考えているかもしれません。
しかし、その他にもネットに接続する上で必須となる、ISP(インターネット・サービス・プロバイダの略で、NTTとかKDDIなどのネット接続サービスを提供する企業)とか、あなたが毎日アクセスしているWEBサイトだって、ユーザーの個人情報をいつでも見ることができるのです。
まあ、個人レベルで運営しているサイトは、この微ブログを含めてそこまで熱心に分析しているところはそうないとは思いますが、調べようと思ったらいつでも調べることができるということです。
そう考えてみると、ちょっと怖いですよね。
今回は、そんな不公平な状況を打破してくれるVPNサービスを提供するNordVPNの使い方や、サービス自体の安全性について解説していきたいと思います。
VPNとは
「VPNって聞いたことはあるけど一体何なの?」って人もいると思うので、簡単に解説しておきましょう。
VPNとは「Virtual Private Network」の頭文字をとったもので、日本語に訳すと「仮想プライベートネットワーク」となります。
インターネットに仮想的な専用の通信環境を構築し、物理的には専用線ではないのに、あたかも専用線のように利用できる仕組みのことです。
VPNでは、以下の3つの技術を用いて安全な通信が実現されます。
1:トンネリング
インターネット上に仮想的なトンネルを構築して、そのトンネル内でデータ通信を行います。
つまり、第三者に通信内容を知られることがないということ。
2:暗号化
上記のトンネル内を行き来するデータを暗号化することで、第三者にデータを盗み見られないようにする技術です。
もちろん個人利用でも有効ですが、テレワークを採用している企業なんかは、もはや必須の技術だと言えるでしょう。
3:認証
VPNに接続する前にユーザー認証を行うことでで、不正アクセスを防止することができます。
こういった感じで、プライバシー保護やセキュリティの向上に抜群の威力を発揮するのが、VPNの特徴です。
また、海外サーバーも簡単に使うことが出来るので、特定の地域からしかアクセスできないコンテンツを利用することができる、というのもVPNの大きなメリットだと言えます。
「自分には関係ないかな…」と思ったかもしれませんが、きっとあなたも身近なサイトとかで「あなたのいる地域ではこのコンテンツは閲覧できません」という表示を見かけたことがあるはず。
ただ、VPNと聞くと「なんだか使うのが難しそう…」という印象があるかもしれません。
私もその中の一人だったんですが、ここでご紹介するNordVPNは、専用アプリ上で素人でもめちゃ簡単に使いこなすことができます。
NordVPNの特徴と安全性
NordVPNは、2012年にパナマで設立された企業 Nord Security が運営するVPNサービスです。
日本だけでなく世界中に利用がおり、累計利用者数は1,500万人以上。
これだけの運営実績があることからも信頼できるサービスだと言えるのですが、個人的に推したいのはNordVPNの「ノーログ方式」です。
ノーログ方式とは、ユーザーの活動ログを一切記録しないというもので、NordVPNではこのノーログポリシーが厳格に施行されています。
具体的には、以下のログを記録していないということです。
- 接続時間
- 接続日時
- 使用した帯域幅
- 閲覧したウェブサイト
- ダウンロードしたファイル
- 使用したIPアドレス
- その他、ユーザーの活動を特定できる情報
逆に言えば、VPNを使っていない状態だと、これらの情報が相手に筒抜けだということ。怖い怖い。
実際、NordVPNは独立機関による監査で、厳格なノーログポリシーを遵守していることが確認されています。
- 2018年、2020年、2022年に、世界的な監査法人であるプライスウォーターハウスクーパース(PwC)による監査が行われました。
- 2023年には、KPMGによる監査が行われました。
以上のことから、NordVPNは有料無料含めたVPNの中で、トップクラスの安全性と信頼度のあるサービスだと言っても過言ではないでしょう。
続いて、NordVPNを利用する際のメリットとデメリットについても見ていきましょう。
NordVPNのメリット
セキュリティレベルが高い
上記のノーログポリシーの他にも、NordVPNのセキュリティレベルが高い理由があります。
それが、「暗号化方式」と「プロトコル」です。
まずは、NordVPNで採用されている暗号化方式から解説しましょう。
以下の3つはいずれも強固なセキュリティとなっているため、安心して利用できます。
- AES-256:政府機関や軍隊でも使用されている、もっとも強固な暗号化方式の一つ。
- ChaCha20:高速で軽量な暗号化方式。
- NordLynx:WireGuardをベースにしたNordVPN独自の暗号化方式。AES-256と同等のセキュリティレベルを保ちながら、より高速な通信速度を提供。
続いてプロトコルについて。
- OpenVPN:もっとも安全で信頼性の高いプロトコルの一つ。
- IKev2/IPSec:高速で安定した接続が提供されます。
- WireGuard:高速かつセキュリティレベルも高い最新のVPNプロトコル。
- NoerdLynx:WireGuardをベースにした、NordVPN独自の暗号化方式。
これら特徴の異なるプロトコルを、自分のニーズにあわせて使い分けることができます。
通信が速い
VPNを使う = 専用サーバーを経由するということなので、VPNなしでインターネットを利用している時よりも通信速度が遅くなるのが普通です。
しかし、NordVPNでは、WireGuard、NordLynx、OpenVPNなどの最新のVPNプロトコルをサポートしていたり、10Gbpsのネットワーク帯域幅があることから、他のVPNサービスよりも高速な通信が可能となっています。
実際、私自身もNordVPNを利用しているのですが、通信速度が遅いと感じることはあまりありません。
またNordVPNは、世界60カ国以上で5500台以上のサーバーを保有しているので、遅いと感じたらサーバーを切り替えることで即対処できます。
サーバーの切り替えは、アプリ内のマップでクリックするだけなので超簡単!
アプリが使いやすい
アプリ使いやすいというのも、NordVPNの大きなメリット。
これがNordVPNのWEBアプリ版のホーム画面。
ちゃんと日本語だし、シンプルでめちゃくちゃ使いやすいです。
上記の通り、サーバーの切り替えも簡単だし、一旦VPNを切断したい時もこのようにクリックするだけでOKです。
機能が豊富
マルウェアからの保護・トラッカー&広告ブロッカー・パスワード管理アプリ・ダークウェブモニタリング(個人情報の流出を自動で検索して教えてくれる機能)・暗号化された1TBのクラウドストレージなど、機能が盛り沢山なのもNordVPNを使っていて嬉しいポイントです。
あと、VPNが切断された時にインターネット接続を無効にする、「キルスイッチ機能」が搭載されているのもいい感じ。
24時間365日サポート
NordVPNでは、24時間365日のカスタマーサポートが提供されています。
ホームページの解説によると「メール」と「チャット」でのサポートがあるとのことでしたが、チャットサポートは探しても見つけることができませんでした。
どっか入り組んだところにあるのかもしれないけど、実質サポートはメールのみだと考えておいた方が良さそう。
30日間返金保証
NordVPNには無料プランがないのですが、その代わりに30日間の返金保証がついています。
使ってみて万が一満足できない場合は解約したのち、返金リクエストを送ることで全額が返金されます。
その際は、管理画面に返金するとかいう項目はないので、メールでリクエストを送る必要があります。
また、過去に返金保証を受けたことがある場合は、利用できないことがあるので注意しましょう。
NordVPNのデメリット
無料版がない
上でもお伝えした通り、NordVPNには無料版というものがありません。
なのでお試し的に使いたい場合は、一旦有料プランに加入してから返金保証を利用する必要があります。
1ヶ月とは言わなくても、10日くらいの無料期間があったら気軽に試せるんですけどね。
上位プランのみ利用可能な機能がある
NordVPNには、スタンダードプラン・プラスプラン・コンプリートプランの3つのプランが用意されており、
上でお伝えした内の「パスワード管理アプリ」「ダークウェブモニタリング」「暗号化された1TBのクラウドストレージ」を利用したいときは、上位プランに加入する必要があります。
長期契約プランの方がお得
各プラン契約時には、「1ヶ月プラン」「1年プラン」「2年プラン」の3つのプランから選択します。
当たり前ですが、期間が長いプランほど価格が安くなっており、最短の1ヶ月プランだと正直ちょっとお高めなのはデメリットだと言えるでしょう。
なのでNordVPNを使うときは、「1年プラン」か「2年プラン」のどっちかを選ぶのがおすすめです。
さいごに
そんなわけで、世界最大級のVPNサービスであるNordVPNの安全性やメリットデメリットについて解説しました。
VPNは無料で使えるものもありますが、それらの多くはユーザーの活動ログや接続ログを記録しており、むしろ普通の通信よりも危険だと言えます。
その他にも、暗号化技術が弱かったり、セキュリティ対策が不十分だったりと、無料である以外はデメリットしかありません。
なので、VPNを利用する時は信頼できる企業が提供する有料サービスを利用するようにしましょう。
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