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GPU不要!Stable Diffusionをクラウドで回すConoHa AI Canvasのセットアップと操作方法を画像つきで解説

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GPU不要!Stable Diffusionをクラウドで回すConoHa AI Canvasのセットアップと操作方法を画像つきで解説

通常、Stable Diffusionをローカル環境で動かそうとすると、高性能なGPUが必要だったり、複雑なインストール手順を踏んだりする必要があります。

しかし、以下のように思っている方も少なくないことでしょう。

電化ねこ

Stable Diffusionを使いたいけどPCのスペックが足りない…

電化ねこ

AI画像生成には興味があるけどなんか難しそう…

そんなお悩みを解決してくれるのが、GMOグループが提供する「 ConoHa AI Canvas 」という、ブラウザ上で簡単にAI画像生成ができるサービス!

目次

ConoHa AI Canvasとは

ConoHa AI Canvasは、クラウド上(ブラウザ上)でStable DiffusionのAI画像生成を利用できるホスティングサービスの一種。

前述の通り、ハイスペPCや複雑なインストール手順も不要。 環境構築などの手間を大幅に軽減しながら、初心者でも手軽にAIを使った画像生成が楽しめるのが最大の特徴です。

ConoHa AI Canvasの料金プラン

導入方法の解説に入る前に、まずはConoHa AI Canvasの料金プランについて知っておきましょう。

ConoHa AI Canvasのプランは、気軽にお試しできるエントリー、コスパのバランスが良いスタンダード、画像を大量に生成するヘビーユーザー向けのアドバンスの3種類があります。

クラウド上でのAI画像生成と聞くと、枚数やポイントで課金されるイメージがありますが、ConoHa AI Canvasは時間制各プランごとに1/5/13時間の無料で利用可能な時間がついており、それ以降は1分ごとに6.6円の利用料が課金されるシステムとなっています。

もちろん無料枠内では追加料金が発生することもなく、無料枠は毎月リセットされる仕組み。

ConoHa AI Canvasの料金プラン


コントロールパネルには、自動終了時間を設定できるタイマー機能もついているので、使いすぎの心配もしなくて大丈夫そうです。

ConoHa AI Canvasの料金プラン


使用時間として計算されるのはWibUI(Stable Diffusionの画像生成画面)を開いている間のみで、その他コントロールパネルを操作している時間などは加算されないので、ご安心ください。

2025年3月1日(土)から無料時間大幅拡大!

01:WebUI無料時間の拡大
・エントリープラン:毎月1時間無料 → 毎月10時間無料
・スタンダードプラン:毎月5時間無料 → 毎月50時間無料
・アドバンスプラン:毎月13時間無料 → 毎月100時間無料

02:改定後の基本料金
・エントリープラン:990円/月 → 1,100円/月
・スタンダードプラン:3,278円/月 → 4,378円/月
・アドバンスプラン:7,678円/月 → 8,980円/月

ConoHa AI Canvasの登録方法

STEP

ConoHa AI Canvasトップページから「お申し込み」ボタンをクリック。

ConoHa AI Canvasの登録方法
STEP

ConoHaアカウントあるならログイン、ない場合は「初めてご利用の方」からメールアドレスとパスワードを入力して「次へ」をクリックします。

ConoHa AI Canvasの登録方法
STEP

エントリー/スタンダード/アドバンス からプランを選んで、「次へ」をクリック。

ConoHa AI Canvasの登録方法
STEP

お客様情報入力画面で、必要情報を入力します。

ConoHa AI Canvasの登録方法
STEP

電話番号を入力し、SMSまたは電話認証のどちらかで、本人確認をしましょう。

ConoHa AI Canvasの登録方法
STEP

本人確認が済んだら、次は支払い情報の入力画面です。

クレジットカードまたはConoHaチャージから選んで、必要情報を入力します。

ConoHa AI Canvasの登録方法


下にスクロールし、お申し込み内容を確認したら「お申し込みを確定」ボタンをクリック!

ConoHa AI Canvasの登録方法
STEP

あとは、契約サービスの「構築中」の表示が消えるのを待つのみ。

私の場合だと、構築が終わるまでに5分程度かかりました。

ConoHa AI Canvasの登録方法
動かない下向き矢印(黄色)
ConoHa AI Canvasの登録方法

ConoHa AI Canvasの使い方

ConoHa AI Canvasでは、WibUIという機能を使ってブラウザ上で画像生成を行います。

ここからはその手順について解説していきます。

WibUIを起動する

ConoHa AI Canvasコントロールパネルの右上にある「WibUI起動」のアイコンをクリックします。

ConoHa AI Canvasの使い方


「認証情報を設定してください」のポップアップが表示されるので、ユーザーネームとパスワードを新たに設定して「起動」をクリックしましょう。

ここで登録したユーザーネームとパスワードは、すぐあとで使います。

ConoHa AI Canvasの使い方


しばらく待つと画面が切り替わり、またさっきのコントロールパネルに戻ります。

認証がうまくいっていると、WibUIを開くアイコンが緑色に変化するので、もう一度これをクリック。

ConoHa AI Canvasの使い方


WibUIのログイン画面になるので、上で登録したユーザーネームとパスワードを入力して「 Login 」をクリック。

ConoHa AI Canvasの使い方


以下の画面が表示されたらログイン成功。

中身は、ローカル版のStable Diffusionとまったくおなじです。

ConoHa AI Canvasの使い方
デフォルトでダークモード!

\ ConoHa AI Canvas公式サイト /

利用時の注意点

ConoHa AI Canvas利用時の注意点として、タブを閉じただけでは終了にならないというものがあります。

画面上部中央にある「WibUI終了」クリックで終了するまでは、どんどん使用時間が加算されていってしまうので、使わないときは必ずこのボタンをクリックするようにしましょう。

ConoHa AI Canvasの使い方

モデルファイルの追加方法

Stable Diffusionには、デフォルトでもAIモデルが搭載されているのでそのまま使うことも可能ですが、さらに高品質であったり、自分好みの画像を生成するためには、ネット上で公開されているAIモデルを追加する必要があります。

ちなみにこのAIモデルとは、Stable Diffusionの学習過程で作成された画像の特徴などを保存したファイルのことで、「 Checkpoint 」と呼ばれます。

モデルファイルの入手先

モデルファイルは、以下のサイトで基本的に無料で入手することができます。

使用時の注意点や商用利用の可、不可などは各モデルによって違ってくるので、ライセンスを事前にチェックしておくようにしましょう。

その他、Checkpoint利用時の注意点はこちら。

  • 通常、数GBの大きなファイルになるので、ダウンロードに時間がかかる可能性がある
  • .ckpt 形式や .sefetensors 形式がある安全性の観点から .safetensors 推奨(.ckpt 形式はリスクが高い)

モデルファイルの追加方法

STEP

ConoHa AI Canvasコントロールパネルを開き、画面右上にある「詳細情報」をクリック。

モデルファイルの追加方法
STEP

次の画面で「ファイルマネージャーを開く」ボタンをクリック。

モデルファイルの追加方法
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ファイルマネージャーが開くので、「 data 」フォルダーをダブルクリック。

モデルファイルの追加方法
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「 models 」フォルダーをダブルクリック。

モデルファイルの追加方法
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「 Stable-diffusion 」フォルダーをダブルクリック。

モデルファイルの追加方法
STEP

Stable-diffusionフォルダーが開くので、この中に追加したいモデルファイルをドラッグ&ドロップします。

画像にあるのは、Stable Diffusionにデフォルトで搭載されているモデルファイルです。

モデルファイルの追加方法
STEP

では実際にモデルファイルをアップデートしてみましょう。

モデルファイルのサイズは数GBと大きいため、アップロードが完了するまでかなり時間がかかります。 なのでできれば寝る前にアップロードを始めて、そのままPCの電源を入れっぱにしておくのがベター。

なぜなら、アップロードしながら別の作業をしたりで高負荷をかけると、ブラウザごと落ちてしまったりするので。(私はそれで一度アップロードを最初からやり直す羽目になりました…)

モデルファイルの追加方法
STEP

アップロードが終わると、Stable-diffusionフォルダーの中に該当ファイルが追加されます。

モデルファイルの追加方法

LoRAファイルを追加する方法

Stable Diffusionの「LoRAファイル」とは、もとのStable Diffusionモデルに対して、追加学習を行う際に必要な重み(差分)のみを保存した軽量ファイルのことです。

実際の使い方は、ベースとなるCheckpointを読み込み、それにLoRAファイルを合成して利用する形。

LoRAファイルを追加する際は、「data」→「models」→「Lora」フォルダーの中に、上とおなじ方法で追加しましょう。

モデルファイルの追加方法

モデルファイルの使い方

追加したモデルファイルを使う際には、画面右上の「Stable Diffusion checkpoint」のドロップダウンメニューより、モデルファイルを選択することで適用することができます。

モデルファイルの使い方

もしモデルファイルが見当たらない場合は、メニュー右の「リフレッシュアイコン」をクリックしましょう!


今追加したモデルファイルで、試しにひとつ画像を生成してみました。

【プロンプト】
A gorgeous young woman with long flowing hair, wearing a refined red dress,
standing on a scenic balcony at sunset,
intricate details, ultra-realistic lighting, cinematic composition,
beautifulRealistic_v7 style

(長い髪の美しい若い女性が、洗練された赤いドレスを身にまとい、夕焼けのバルコニーに立っている。精巧なディテール、超リアルなライティング、映画のような構図で、beautifulRealistic_v7のスタイルを使う。)

【ネガティブプロンプト】
lowres, blurry, bad anatomy, bad proportions, extra limbs,
disfigured, watermark, text, logo,
grainy, out of frame, poorly drawn,
oversaturated, unnatural colors

モデルファイルの使い方


生成した画像は、ファイルマネージャーの「home」→「output」→「txt2img」→「生成した日付のフォルダー」内に自動で格納されるので、いつでも閲覧&ダウンロードできます。

画像をダウンロードする際は、ダウンロードしたい画像を選択して、左端のダウンロードアイコンをクリックするだけ。

モデルファイルの使い方

高価なGPUや複雑な手順なしで、誰でも簡単に画像生成

ConoHa AI Canvasの、導入手順や操作方法について解説しました。

月額がかかるのと、使用時間が伸びすぎないようにするなど注意点はあるものの、PCスペックが足りていなかったり、複雑な環境設定に敷居の高さを感じていた人にとっては、たしかに便利なサービス。

中身はそのまんまStable Diffusionなので、ローカル環境で使い始めるまでの予習的な使い方としてもアリ。

AI画像生成に興味があるけど、色々な制約から手が出せていなかったという人は、手始めにConoHa AI Canvasを使ってみるのもいいでしょう。


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この記事を書いた人

よっしーのアバター よっしー アラフォー専業ブロガー

ガジェットをこよなく愛するアラフォー専業ブロガー。一日一回はキーボードに触らないと指がむずむずしてくる文字打ちたい病。デジモノ&サービスをゆる~くながらも的確に紹介&レビューしていきます。

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